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◆疲れも吹き飛ぶ感謝の言葉
――看護の仕事とは?
 看護職の魅力はまず、人と関わることです。看護学は人について多岐にわたって勉強する学問で、病気のメカニズムや人間の体の仕組み、看護のノウハウを学びます。対象が人ですから、言葉がけでも「相手がどう感じるか」を考える必要があります。初めからうまくできる人はいません。人と心、精神について深く考え、継続してトレーニングできる楽しさがあります。仕事を通じて患者さんから感謝の言葉を受けると、疲れも苦労も吹き飛びます。

◆看護職は4職種 活躍の場広がる
血圧測定  看護職とは、国家試験の保健師と助産師、看護師の3職種と、都道府県が試験する准看護師の計4職種を総称して呼びます。
 看護大学や大学の看護学部、学科を卒業すると、看護師の受験資格が得られます。さらに決められたカリキュラムを修得すると保健師・助産師の受験資格や養護教諭の免許も得られ、卒業・資格取得後は病院や福祉施設、企業の医務室、官公庁への就職、訪問看護ステーション勤務、海外活動など進路は様々です。
 さらに今は、スペシャリストとして、特定の分野の研修を受講し審査を受けて看護実践を行う「認定看護師」や「専門看護師」の道もあります。
 同様に看護管理者も「認定看護管理者」として創造的に組織を発展させる能力を身につけて管理活動を行う等、活躍の場も広がっています。
 私自身、飯塚病院で臨床現場が長かったのですが、同病院地域連携室勤務となり、看護の世界が広がりました。地域のかかりつけ医の先生方と協力して紹介患者さんのスムーズな受け入れと、退院時にはかかりつけ医への紹介を行いました。その後、副院長や看護協会の仕事を経験して、「看護は自己満足ではいけない。患者さんが私たちにどう価値を持ったかが大事」と感じるようになりました。

◆出前授業や看護体験でPR
――看護の出前事業について。
 福岡県看護協会の入会者は今年3月31日現在で4万147人と4万人を超え、全国4位です。一方で、ベッド数100~200床の病院や単科病院を中心に、離職率が高い傾向があります。少子化傾向の中でより良い人材を確保するために、県看護協会は中学・高校生向けの事業を行っています。
 中学や高校に出かけての出前授業は2016年度は25校計約3000人に対して実施しました。命の大切さを教える助産師さんの話が好評です。ふれあい看護体験は高校生が近くの病院で半日ほど実習します。白衣を着て、聴診器や車いすでの搬送体験などをしてもらいます。2016年度は93校の1287人が156施設で体験しました。

◆地域に浸透する小規模事業
――看護小規模多機能居宅介護「すぴか☆くるめ」の取り組みについて。
 県看護協会が運営する「訪問看護ステーションくるめ」が2015年7月、久留米市西町に看護小規模多機能居宅介護「すぴか☆くるめ」を開設しました。「訪問看護」に、「訪問介護」「通い」「泊まり」を組み合わせた新しい複合型のサービスを24時間365日行います。地域に浸透し、5部屋ある泊まりの利用は満室の日が増えています。家族の介護負担の軽減になり、喜ばれています。

◆4サテライトで気軽に相談を
足浴 ――看護職の方に対するバックアップ体制について。
 看護職に就いたものの、結婚したい、子どもが欲しいのは人として当たり前です。しかし、看護職の仕事は責任も重く、夜勤等もあり、仕事と生活の両立が難しく妊娠・出産を機に離職する看護職が多いのが実情です。
 このため福岡県ナースセンター(看護職員無料職業紹介所)では、本所(ナースプラザ福岡)のほかに福岡(福岡大学病院内)、北九州(北九州市立看護専門学校内)、筑豊(総合せき損センター内)、筑後(久留米大学病院内)の4サテライトを設け、就労相談支援員らが地域の身近な場所で再就職相談や復職研修などの支援を無料で行っています。

◆カリキュラム充実の看護系大学
――看護系大学で勉強するメリットは。
 看護を学ぶには実習も大切ですが、一般常識や基礎知識の勉強も欠かせません。そのような理由で専門学校より1年長く4年間勉強できる大学の卒業生は様々な可能性や期待が広がっていますし、実際に記録の付け方とかもきちんとトレーニングされていることを耳にします。
 全国の看護系大学は約250校あり、毎年5万人以上が卒業していると聞きます。県内は13大学でその10分の1ほどです。カリキュラムはとても充実している印象です。

◆退職しない環境づくりを
――看護職の将来について。
 協会では、ワーク・ライフ・バランス(WLB)への取り組みを2012年度から行っています。県内4地区から14病院が3年間、仕事と生活の両立に取り組まれ、その成果をガイドブック「仕事も生活も好いとーと!」にまとめました。同じ問題で悩んでいる病院が「うちもやれる」と、取り組みのきっかけになればと思っています。
 病院や施設にとって人材確保は大切。そのためには働きやすい、退職しない環境づくりが重要です。
 病院で働いている人の半分は看護師です。看護師が頑張ると、病院が元気になります。病院が元気になると、地域が元気になります。
 また、家庭に入って現場復帰しない「潜在看護師」は約71万人と言われています。子育てが終わったらぜひ帰って来ていただきたいと思います。


   看護フェスタ
5月13日は「看護と健康FESTA」を開催します。JR博多シティ賑わい交流空間の第1会場では午前10時~午後3時、AED体験や健康相談、骨密度と血管年齢の測定などを行います。第2会場のナースプラザ福岡(東区馬出)では、看護職員知事表彰や看護体験発表のあと午後2時半から、NPO法人デイサービス「このゆびとーまれ」理事長・惣万佳代子さんによる特別講演「誰もが地域でともに暮らすために~富山型デイサービスの23年~」を開催します。いずれも無料です。また、大野城や久留米、北九州、直方などでも「まちの保健室」(参加無料)を開催します。

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