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    世界遺産

     

    沖ノ島 大祭の一般上陸禁止、来年から募集せず

     宗像大社(福岡県宗像市)は、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された沖ノ島の現地大祭の一般参拝募集を来年以降取りやめる方針を決めた。一般の人が上陸できる唯一の機会だったが、上陸を厳しく制限することで観光地化を避け、信仰の対象として守られてきた沖ノ島の保全をさらに強化するのが狙いだ。

     沖ノ島は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(同県宗像、福津両市)の構成資産の一つ。4~9世紀の古代祭祀さいし遺跡が残り、発掘された約8万点の奉献品は国宝に指定されている。

     現地大祭は1958年から毎年5月27日に行われ、200~300人が沖ノ島にある宗像大社沖津宮おきつみやに参拝する。世界遺産登録の機運が高まった今年は約700人の応募があった。

     宗像大社は、数か月前から沖ノ島の保全に向けた対応策を検討。現地大祭で一度に200人以上が上陸すると、「海の正倉院」とも称される島の価値が損なわれる可能性があると判断した。今後は神事のみ継続するとしている。

     この日、宗像市で行われた座談会で、宗像大社の葦津あしづ敬之宮司は「沖ノ島は守るべきもの。ユネスコも沖ノ島を観光地化せず、厳格に守るとのスタンスだ。多くの人に理解してほしい」と話した。

    2017年07月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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