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    世界遺産

     

    キリシタン遺産ガイドツアー、長崎県など企画販売

    • 山深い場所にある「バスチャン屋敷跡」
      山深い場所にある「バスチャン屋敷跡」
    • 大野教会堂
      大野教会堂

     「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を見据え、長崎県などは県内の構成資産などを訪れるツアー「キリシタン紀行」を企画し、販売を始めた。人目を忍びながら信仰が続けられたため、山や島など一見して分かりにくい「聖地」も多く、ツアーではガイドの解説を聞きながら知る人ぞ知るスポットを巡る。

     潜伏キリシタン関連遺産は、約250年にわたる禁教期にひそかに信仰を続けた伝統に価値があると評価され、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関が今月、世界文化遺産登録を勧告した。

     一方で、12の構成資産のうち、「大浦天主堂」(長崎市)や「原城跡」(南島原市)以外は、人目に付かないように信仰が守られてきた集落や島。例えば、「平戸の聖地と集落」(平戸市)で信仰の対象となった安満岳は仏教や神道の聖地でもあり、中江ノ島はキリシタンが処刑された殉教地だが、こうした歴史の説明がなければ、構成資産の価値が理解しにくいのが実情だ。

     このため県や各市町の観光協会などは、昨年8月に約50団体で「長崎めぐり旅ビューロー」を設立。信仰の歴史を分かりやすく伝えるツアーを半年がかりで練り上げた。

     全6コースあり、タクシーや船に乗りながら4~8時間かけて構成資産を巡り、地元住民や美術館の学芸員、専門的な知識のある運転手らの解説を聞く。1人当たりの料金はタクシー運賃、食事代など込みで1万5000~1万7000円。

     食事は地元の魚や野菜を使ったメニューを提供するといい、県観光振興課は「潜伏キリシタンの歴史を学びながら、長崎の魅力も堪能してもらえれば」とPRしている。問い合わせは長崎めぐり旅ビューロー(095・824・5185)へ。

    2018年05月19日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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