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    歴史・文化財

    からゆきさん寄進 天如塔の修復終了

    • 修復工事を終えた天如塔

     島原市湊道1の「理性院大師堂」に立つ「天如塔てんにょとう」の修復工事が終了し、8日に法要が行われた。

     天如塔は1909年に建てられた八角形の塔で、高さ約11メートル。明治から昭和初期にかけて東南アジアなどに身売りされた「からゆきさん」と呼ばれる貧しい女性たちの寄進を受けて建てられたことで知られている。

     老朽化やシロアリ被害などで倒壊の危機にあったが、市民の有志でつくる修復委員会が全国に募金を募り、県や市の助成金も受けて計約800万円をかけて修復した。

     法要には歴代の島原市長のほか、大師堂や修復委員会の関係者らが出席。鮮やかな水色によみがえった塔の前で仏事や記念撮影を行った。

     委員会代表の宮崎金助さん(74)は「からゆきさんたちは、筆舌に尽くしがたい屈辱に耐えて得たお金を寄進した。『異国の地に朽ちても、魂は故郷島原の天如塔に戻りたい』と願ったのでは」と指摘し、「からゆきさん唯一の遺跡である天如塔が、広く市民に認識され、守られていくことを願います」とあいさつした。

    2014年05月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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