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    歴史・文化財

    阿蘇神社ゆかりの「蛍丸」、復元し奉納

    • 阿蘇神社に奉納された「蛍丸」
      阿蘇神社に奉納された「蛍丸」

     阿蘇神社(阿蘇市)ゆかりの国指定重要文化財「太刀 銘 来国俊らいくにとし 永仁えいにん五年三月一日」(通称・蛍丸)の刀身を若手の刀匠2人が復元し、17日に神社に奉納した。

     蛍丸は、京の名匠・来国俊が1297年(永仁5年)に制作。阿蘇神社の宮司家に代々伝わってきたが、戦後の混乱期に所在不明となった。

     大分県竹田市の興梠こうろき房興さん(本名・宏明)(35)と岐阜県関市の福留房幸さん(32)(本名・裕晃)が、神社の許可を受け、昨年2月に復元を開始。肥後藩士の書物など少ない手がかりを頼りに制作を進め、長さ約1メートル、重さ約2・5キロの刀身を完成させた。

     制作費は、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を活用し、3000人以上から約4500万円を集めた。この日は神事の後、出資者らに刀身が公開され、興味深そうに眺めていた。

     奉納を終えた興梠さんは「本物の蛍丸のように歴史を刻んでほしい」と話していた。つばやさやなどの装具は今後奉納するという。

     同神社権禰宜ごんねぎの池浦秀隆さん(45)は「蛍丸を通じ神社の歴史に関心を持ってもらうことが、復興につながる」と語った。

    2017年06月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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