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    歴史・文化財

    「博多人形」源流示す窯跡、福岡で発見

    • 発掘調査で見つかった空吹窯の跡
      発掘調査で見つかった空吹窯の跡
    • 出土した素焼きの人形や型
      出土した素焼きの人形や型

     福岡市は26日、市を代表する伝統工芸品「博多人形」の源流を示す、江戸後期から明治初期の窯跡が同市博多区冷泉町の発掘調査で初めて見つかったと発表した。博多人形として全国的に知られる直前の人形や型なども出土し、市は「現代の博多人形へと技術が磨き上げられる過程を知るうえで貴重な発見」としている。

     市が、現在の人形の源流を作ったとされる中ノ子なかのこ家の工房などがあった櫛田神社近くの約600平方メートルを調査したところ、木材を燃やす窯の下部分「燃焼部」やまきをくべる「焚口たきぐち」など、円筒形の「空吹窯そらふきかま」とみられる窯跡6基が見つかった。窯跡は幅約1・3~1・5メートル、奥行き1・6~2・6メートル。江戸後期から明治初期まで使われたとみられる。

     博多人形は、福岡城築城に携わった職人が作った素焼き人形が起源とされる。1890年に東京で開かれた博覧会で名が広まり、やがて、軟らかな曲線や豊かな表情を特徴とする「博多美人」の人形が全国に知られるようになった。

    2017年07月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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