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    歴史・文化財

    鹿児島県最大級の地下式横穴墓、鉄製の鎧「短甲」出土…志布志

    • 確認された地下式横穴墓。手前の穴は玄室への通路=志布志市教委提供
      確認された地下式横穴墓。手前の穴は玄室への通路=志布志市教委提供
    • 玄室で見つかった短甲(中央)=志布志市教委提供
      玄室で見つかった短甲(中央)=志布志市教委提供

     鹿児島県志布志市教育委員会は24日、同市有明町の「原田古墳」南側で県内最大級の地下式横穴墓が見つかったと発表した。古墳時代中期末(5世紀末)のものとみられ、中から鉄製の鎧「短甲たんこう」と人骨も出土。短甲はヤマト政権が全国の有力者に配っていたことから、有力人物を埋葬した墓とみられる。

     地下式横穴墓は、「竪坑たてこう」と呼ばれる縦約2メートル60、横約1メートル80、深さ約1メートル60の縦穴と、遺体を納める「玄室」で構成。室内には石棺があり、中には身長約1メートル70の成人とみられる人骨が残っていた。

     周囲には短甲のほか、鉄製のヤリや剣などの副葬品約30点も確認。県内の地下式横穴墓からの出土数としては最多で、地下式横穴墓から短甲が出土したのは県内では1950年以来、2例目という。

     昨年12月、同市の建設業者が農道の舗装工事中に発見。市から連絡を受けた鹿児島大総合研究博物館の橋本達也教授(考古学)が確認した。橋本教授は「ヤマト政権中枢と政治的な関係を持っていた有力者の墓だ。状態も良好で珍しい。古墳時代の地域間のつながりを考える上で重要な資料になる」と話している。

     市教委は、27日午前10時半と午後1時半から現地説明会を開く。問い合わせは同市教委(099・472・1111)へ。

    2018年01月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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