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    伝統・習俗

     

    「仲町の茶わん鉢」再出発 昨年公演地震で延期

    • 1年半ぶりに披露される「仲町の茶わん鉢」
      1年半ぶりに披露される「仲町の茶わん鉢」

     宇城市松橋町に伝わる伝統芸能「仲町の茶わん鉢」の公演が21日、同市三角町の三角西港で約1年半ぶりに開かれる。昨年の公演は熊本地震で延期し、保存会のメンバー22人は「復興の後押しをしながら受け継ぎたい」と臨む。

     茶わん鉢では、三味線や太鼓、かねなどに合わせ、操り人形が皿を回す。約10分間の演目の最後に上下を反転させ、人形を灯籠に早変わりさせることが特徴だ。

     保存会によると、明治初期に発祥したとされる。戦時中を除き、地元商店主らが受け継いできたが、1980年代後半、約100店舗だった地元商店が半分以下に激減すると活動は衰退。95年頃から、県立松橋高が部活動で受け継いだものの途絶えたという。

     その後、商店主らで復活の機運が高まり、2015年に保存会を結成。同年8月と10月に公演にこぎ着けた。しかし、昨年4月に熊本地震が発生して、大半の商店が被災した。生活再建に追われ、活動どころではなくなった。

     再建が落ち着いた今年2月に約10か月ぶりに練習を再開した。人形を操る酒井誠二さん(64)は「何回も皿を落としたが、楽しい」と笑顔だった。保存会の中山明倫会長(77)は「昨年できなかった分、皆やる気に満ちている。公演を見る人たちを元気づけたい」と意気込む。

     公演は午前11時と午後2時の2回、三角西港「浦島屋」前で開催する。観覧無料。雨天は28日に延期。問い合わせは保存会(0964・32・0264)へ。

    2017年05月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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