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    伝統・習俗

     

    外国人宣教師らを慰霊、長崎のキリシタン神社

    • 木立の中、社殿に向かってオラショが奉納された枯松神社祭
      木立の中、社殿に向かってオラショが奉納された枯松神社祭

     江戸時代の禁教令下で布教活動を行った外国人宣教師サン・ジワンを祭った長崎市の枯松神社で、迫害を受けながら信仰を守った宣教師と住民を慰霊する神社祭が行われた。

     神社は、世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ「外海そとめ出津しつ集落」の近くにある。神社は、禁教令発令後もひそかに信仰を続けた潜伏キリシタンが、宣教師を祭るために建立した全国でも珍しいキリシタン神社。

     禁教が解かれた明治以降、潜伏キリシタンはカトリック信徒、仏教徒、禁教下の信仰形態を引き継ぐ「かくれキリシタン」の三つに分かれた。神社祭は各グループの融和を図るため2000年に始まった。

     3日に行われた「かくれキリシタン」の奉納では、子孫ら約50人が見守る中、代表を務める村上茂則さん(67)がオラショと呼ばれる祈りを唱えた。村上さんは「弾圧された先祖に思いを伝えられた」と語った。

    2017年11月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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