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    [四季ふたたび]<1>福岡復帰へ勝負の3年

     劇団四季が6月から、福岡市のキャナルシティ劇場を3年間借り切って活動する。入場者低迷を理由にこの劇場から撤退して7年。将来の専用劇場化も視野に入れ、四季の再挑戦が始まる。

     3月中旬、東京・大井町の四季劇場「夏」は、親子連れや高校生、女性グループなどで埋まっていた。

     上演されたのはディズニーミュージカル「リトルマーメイド」。人魚の王女アリエルが人間の王子エリックに恋をする幻想的なラブストーリーだ。初演以来、4年間もロングランが続いてきた人気作品。今月9日の千秋楽を控え、大人も子どもも美しく華やかな世界に浸り、ハッピーエンドに大きな拍手を送った。

     キャナルシティ劇場では、この「リトルマーメイド」を8月11日から上演する。3年間の専用使用の目玉演目で、期限を定めず、集客に応じて期間を延長していく。

     同劇場は1996年、四季初の常設専用劇場「福岡シティ劇場」として開設されたが、2010年に撤退。それ以降は、ほぼ2年に1回の割合で数か月間の公演を行うにとどまっていた。

     四季は元代表の浅利慶太氏らによる劇団創設以来、「文化の東京一極集中の是正」を理念として掲げてきた。積極的に全国展開し、現在は東京、大阪、名古屋、札幌の専用劇場計8か所を基盤に活動。年に約250か所を巡る地方ツアーも行い、演劇文化の全国への普及に力を入れる。

     その四季にとって、空白となっている西日本の大都市、福岡に拠点を持つことは意義が大きい。3年間の興行が成功すれば、将来的に再び専用劇場化したい意向もある。

     昨年3~8月に公演した大型ミュージカル「美女と野獣」は、入場者数約15万人、入場率92%を記録した。四季の吉田智誉樹ちよき社長は「熊本地震の影響で客足が鈍ることを心配したが、順当な成果だった。『リトルマーメイド』の成績は大きな判断材料になる。入場率80%が最低ライン。公演期間が1年を超えられるかも目安になる」と話す。

     再挑戦の最初の演目として6月10~22日に上演するのはミュージカル「アンデルセン」。「リトルマーメイド」の元になった童話「人魚姫」が劇中劇として出てくる。吉田社長は「二つ合わせて見れば、より楽しんでいただけると思います」とアピールした。

    2017年04月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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