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    自衛隊大型ヘリ8割飛べず 地震発生時

     熊本地震の発生時、自衛隊の大型輸送ヘリコプター「CH47」全約70機の約8割が、緊急点検などのために飛行できなかったことが、関係者への取材でわかった。防衛省は、被災地への物資輸送が滞ると判断、米軍の支援を受けてオスプレイが投入されたという。

     同省関係者によると、熊本地震発生の約1週間前、CH47の点検で翼を回転させる部分近くに異常が見つかり、飛行を続けると事故が起こる恐れのあることが判明。自衛隊は全機の運用を中止して一斉点検を実施した。熊本地震後、自衛隊はCH47の出動を決めたが、多くが点検中で、被災地での救助・救援活動には、10機程度しか稼働できなかったという。

     中型ヘリも出動したが、被災地では多くの物資や車両も輸送できる大型ヘリの不足が続いた。このため、政府は米側の支援申し出を受け、米軍普天間飛行場(沖縄県)所属でヘリのように垂直離着陸できる輸送機「MV22オスプレイ」4機の派遣を受け入れた。

     被災地では道路が寸断されて孤立した地域が多く、オスプレイは、被害が大きかった熊本県南阿蘇村に飲料水や食料を輸送するなど貢献した。

    2016年05月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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