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    村営の焼酎蔵建設へ、鹿児島・三島

    • 村営の蔵で生産予定の焼酎「みしま村」
      村営の蔵で生産予定の焼酎「みしま村」

     三島村が構造改革特区制度を活用し、村営の焼酎蔵で焼酎を製造・販売する計画を進めている。今年度内に蔵を完成させ、2019年春から販売を始める方針。国税庁によると、自治体による酒の製造や販売は、九州・山口では初めて。

     三島村では、村産サツマイモを使った焼酎「みしま村」が年約2000~3000本(900ミリ・リットル瓶換算)流通しているが、製造しているのはいちき串木野市の酒造会社。村は「みしま村」を現地生産することで、雇用と観光を活性化させようと考えた。

     村のサツマイモで製造できるのは年間約2、3キロ・リットルで、焼酎(単式蒸留)の製造免許取得に必要な年間10キロ・リットル以上という酒税法の基準には及ばない。ただ、地元の農産物を使えば、基準未満でも製造できる特例を盛り込んだ特区法改正案が国会に提出されており、村が特区に認定されれば免許を取得できる。

     村は特区認定を見越し、蔵を黒島の村有地に今年度内に造る予定で、試飲ツアーなど観光にも活用する。建設費約2億1000万円のうち6000万円は、国の地方創生拠点整備交付金を充てる。

     18年秋から仕込みを始める。当初は年間3・6キロ・リットルを製造し、将来的には10キロ・リットルに増やす方針だ。これに対応できるよう、サツマイモの生産も増強する。蔵では杜氏とうじ1人とパート9人を雇う。経営が軌道に乗れば、民営化も考えている。

     村定住促進課の日高真吾課長は「離島の新しい産業として成長できる可能性を秘めている」と期待している。

    2017年05月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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