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    「対州そば」国が品質保証、原種に近い品種維持評価

    • 対州そばの花(県対馬振興局提供)
      対州そばの花(県対馬振興局提供)
    • 対州そばで作ったざるそば(県対馬振興局提供)
      対州そばで作ったざるそば(県対馬振興局提供)

     長崎県対馬市で生産されている「対州たいしゅうそば」が、特定の地域で作られる農林水産品や加工食品の品質を保証する農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に県内で初めて登録された。全国では61番目で、ソバの登録は初めてという。地元の関係者らは「対馬と対州そばの知名度アップや販路拡大につながるのでは」と期待を寄せている。

     対馬農協や市によると、対州そばは対馬在来のソバで、古くから栽培されてきた。味や風味に優れ、少し苦みがあるのが特徴。「対州そば振興協議会」(桐谷安博会長)が2015年12月、対州そばの価値を高めることなどを目的に同省に登録を申請し、3月30日の審査で登録が決まった。登録は今月9日付。

     ソバは元々、原産地の中国南部から朝鮮半島を経て日本に広まり、対馬は国内で最も早くソバが伝えられた地域とされる。ソバは他品種と交配しやすい作物だが、対馬は離島のため、他の地域のソバと交配する可能性が低く、生産者と行政によって原種に近い品種が維持されていると認められた。

     市内では現在、100戸近い農家や市農業振興公社が対州そばを栽培し、昨年は約85ヘクタールの畑で約40トンを生産。各農家では、冠婚葬祭などで欠かせない郷土料理として食べられている。料理店でも提供され、観光客らの人気を集めているほか、島外にも出荷されている。

     登録を受け、同市は「古来からの品質と味を守り伝え、これからも対馬のブランドをPRしていきたい」と意気込んでいる。

    2018年04月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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