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    宮崎のシラスウナギ漁獲量、3年ぶり増

     宮崎県は、ニホンウナギの稚魚・シラスウナギの漁獲量をまとめた。今季(昨年11月24日~3月8日)は412キロで、昨季より約2割回復し、3年ぶりに増加した。ただ、統計を取り始めた1994年以降では5番目の不漁で、県は「長期的にみると減少傾向が続いている」として、資源保護の徹底を呼びかけている。

     県内の漁獲量は、近年では2008年の1430キロをピークに減少。12年度には過去最低の168キロまで落ち込み、その後も低水準となっている。

     県によると、県内の今季の漁獲量はシーズン後半に伸び悩んだが、国内の産地や中国、台湾などが比較的好調だったこともあり、稚魚の平均取引価格は1キロ当たり71万円で推移。不漁で価格が上がった昨季の113万円を下回った。

     シラスウナギの不漁の原因は、乱獲や河川の環境悪化、海流の変動などが指摘されている。県内では資源保護のため、14年度から漁期の間に15日間の休漁日を設定。産卵で川を下る親ウナギは、10月~翌年3月を禁漁とした。

     水産庁も規制を強化している。2年前からは都府県による採取者の許可制を実施。漁獲量の定期的な報告を求め、漁獲量にも制限を設けた。県は密漁者と区別するため、許可証に顔写真を添付し、一部地域では、反射材などを付けた服などを目印として試験着用させている。

     県漁業・資源管理室は「国とも連携し、今後も対策に取り組んでいく」としている。

    2017年03月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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