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    長崎新幹線、フリーゲージ間に合わず

     九州新幹線長崎(西九州)ルートについて、国土交通省は14日、予定していた2025年度の全面開業までに、新型車両のフリーゲージトレイン(FGT)の開発が間に合わないとの見通しを明らかにした。耐久性の課題を解消できていないためで、JR九州はコスト面からも導入は困難と判断している。与党の検討委員会は8月中にも、FGT以外の運行方式も検討して結論を出す方針だ。

     FGTは、線路幅の異なる新幹線と在来線を車輪の間隔を変えて直通できる新型車両。国交省によると、この日開かれた国の技術評価委員会で、昨年12月~今年3月に実施された検証走行試験の結果が報告された。試験では一部の車軸に摩耗が見つかり、一般的な新幹線車両の継続走行が可能とされる60万キロの耐久性を満たしていなかったことから、技術評価委は新たな摩耗対策や効果の検証が必要と判断した。このほか、報告では、FGTが一般の新幹線と比べて1・9~2・3倍のコストがかかるとの試算も示された。

     FGTを巡っては、14年10月からの耐久走行試験で車軸に摩耗が見つかり、試験を中断。実用化のめどが立たないことから、国交省と沿線の佐賀、長崎両県、JR九州など6者は16年3月、新幹線と在来線を乗り継ぐ「リレー方式」により22年度に長崎ルートを暫定開業することで合意した。

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    2017年07月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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