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    「原爆学級」の記憶後世に、卒業生ら文集作成へ…長崎・城山小

     1945年8月の原爆投下で、多くの児童が犠牲になった長崎市立城山小学校に戦後設けられた「原爆学級」の卒業生らが、当時の体験や思いをつづった文集を作成する。被爆者らが高齢化する中、自らの記憶を書き残そうと、11日に開いた同窓会の総会で決めた。卒業生らは「被爆した子どもたちが懸命に生き抜いた姿が伝わる内容になれば」と話している。

     同校は爆心地から約500メートルの距離にあり、児童約1500人のうち1400人以上が亡くなったとされる。「原爆学級」は、被爆児童の養護を目的に、原爆投下の年に生まれた児童が小学校に入学する52年度に、乳幼児期や胎児期に被爆した児童を集めて開設された。

     卒業生によると、当初は1年生約40人を二つの学級に分け、2~6年の各学年にも一つずつ学級があった。米国人の車で市内の施設に連れて行かれ、健康や発育状況の調査を受けていたという。57年度まで続いた。

     総会では、土井智明事務局長が「幼かった私たちは原爆や戦時中の記憶はないが、戦後を生きた思いを伝えたい」とあいさつ。今後、卒業生に手記の提供を呼びかけ、年内の完成を目指す。

    2017年08月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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