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    スプリンクラー設置、福岡の有床診療所まだ5割…医院火災4年

     10人が死亡した福岡市博多区の有床診療所「安部整形外科」の火災から11日で4年。火災を教訓に義務化されたスプリンクラーの設置率は、統計がある福岡県内で5割弱と低迷している。国の補助がある反面、8年間は診療所を続けなければ補助金の一部を返還しなければならず、2025年の設置期限までに廃業や無床化を選ぶ施設が相次ぐことも懸念されている。

     「いつまで続けられるか分からず、無床化するしかなかった」。2年前、設置義務のない無床化に踏み切った北九州市内の診療所の男性院長(70歳代)は苦渋の決断を振り返った。

     地域密着の医療を目指し、40年以上、「有床」の看板を掲げてきた。低い診療報酬の上に人件費はかさむ一方で、経営は常にギリギリの状態。そんな中で起きた4年前の火災は、有床診療所の防火体制の脆弱ぜいじゃくさを浮き彫りにし、産婦人科など13科を除く診療所に25年6月までのスプリンクラー設置が義務付けられた。

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    2017年10月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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