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    石牟礼道子さん、東京で「送る会」…1000人しのぶ

     水俣病の悲劇を描いた「苦海浄土」などの作品で知られ、2月に亡くなった作家の石牟礼いしむれ道子さんを送る会が15日、東京都内で開かれた。水俣病の問題を伝える活動を行うNPO法人「水俣フォーラム」が主催し、約1000人が故人をしのんだ。

     交流の深かった詩人の高橋睦郎さんは、「『苦海浄土』は民衆の叙事詩であり、鳥獣虫魚、草木国土の受難の叙事詩だ」と振り返った。さらに、「それが書けたのは石牟礼さんが、苦しむ人や生き物、自然を、自分の苦しみとして引き受ける『共苦の人』だったからだと思う」と語った。

     批評家の若松英輔さんは、「石牟礼さんのことを若い人に語り継ぐことをお願いしたい」と話し、作品を読み継ぐ大切さを訴えた。

     送る会に先立ち、親交のあった皇后さまも弔問された。

    2018年04月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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