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    「維新150年」へ記念シンポ、鍋島直正の功績紹介

    • 佐賀藩の功績を紹介する磯田さん
      佐賀藩の功績を紹介する磯田さん

     来年の「明治維新150年」に向けて機運を高める記念シンポジウム「さがのチカラ」が12日、佐賀市天神3のアバンセで開かれた。佐賀藩を治めた10代藩主・鍋島直正(1814~71年)の功績などが紹介され、訪れた市民ら約300人が耳を傾けた。

     幕末・維新期の佐賀の偉人や偉業を顕彰しようと、県肥前さが幕末維新博事務局が企画。前半は、歴史学者で国際日本文化研究センター准教授の磯田道史さんが講演した。

     磯田さんは、佐賀藩の特徴の一つとして、藩校の弘道館で常に役人候補となる優秀な人材を探すなど、能力主義が徹底していたと説明。西洋技術を取り入れて国内初の実用蒸気船「凌風りょうふう丸」を建造したことなども挙げ、「そうした(人材育成や最先端技術導入の)先に日本の将来があるとみたことが、リーダーとして第一級だった」と直正の功績を解説した。

     後半は、磯田さんや大阪経済大客員教授で経済評論家の岡田晃さん、山口知事らが登壇。佐賀藩が国内初の実用反射炉・築地反射炉を造ったことについて、「日本の重工業の扉を開いたのは佐賀藩と言えるのではないか」「(佐賀藩の功績は)地方がいかに発展していくかのヒントになる」などと意見を交わした。

    2017年03月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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