文字サイズ

    祭り・催し

    「中原大山笠」祭礼幕55年ぶり新調

    • お披露目された新しい祭礼幕
      お披露目された新しい祭礼幕

     北九州市戸畑区の「戸畑祇園大山笠」で巡行する大山笠の一つ「中原大山笠」を彩る祭礼幕が、55年ぶりに新調された。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録後初となる今年の祭りに向け、関係者は「伝統を引き継いでいきたい」と意気込んでいる。

     祭礼幕は、大山笠の背面に飾る円形の「見送り」(直径1・6メートル)、まわりを囲む「水引幕」(縦74センチ、横8・4メートル)、四方を囲む4枚の「きり幕」(縦1・1~1・3メートル、横1・6メートル)などがあり、赤いラシャ地に金糸などの刺しゅうで龍や虎を描いている。

     これまでの祭礼幕は1962年に作られ、劣化が進んでいたため、京都市の伝統工芸品製造会社などに制作を依頼。爪や牙の部分に使われていた象牙が水牛の骨に代わるなど、素材に若干の変更はあるものの、絵柄は従来の幕を忠実に再現したという。製作費約4500万円のうち国と県、市の補助を除く約1000万円を地元が負担した。

     中原大山笠は今年の当番山。同区の九州工業大で4月に開かれたお披露目会で、大嶋逸朗総代表は「今年は無形文化遺産に登録されて初めての戸畑祇園。心を新たにして、先人たちが築き上げた伝統を何十年、何百年と引き継いでいきたい」と話した。

     他の大山笠の祭礼幕は、16年に西大山笠が新調しており、残りの東、天籟寺の各大山笠も20年度までに順次新調する。

    2017年05月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    スマートフォン版九州発