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    「放生会おはじき」中止、人気過熱や高齢化で

    • 「日本の和食」をテーマに制作された昨年のおはじき
      「日本の和食」をテーマに制作された昨年のおはじき

     筥崎宮はこざきぐう(福岡市東区)と博多人形師のグループ「白彫はくちょう会」(同市西区)は、博多の秋祭り「放生会ほうじょうや」(9月12~18日)の限定品「放生会おはじき」の販売を今年から中止することを決めた。人気過熱によるトラブルや制作者の高齢化などが理由。代わりに、いつでも購入できる「筥崎宮おはじき」を新たに販売する方針で、時期を調整している。

     同宮によると、おはじきには「厄をはじく」という意味が込められており、1980年に制作を始めた。毎年のテーマを決めて、祭りの期間に限定販売。昨年は「日本の和食」をテーマに、すしや天ぷらなどをデザインした25種を箱に詰め、1200箱(1箱3000円)を売り出した。

     ところが近年、その造形美が注目されて人気が急騰。同宮では、徹夜で並び買い求める人への対応で神事に影響が出たり、近隣から騒音に対する苦情を受けたりする事態が続いていた。

     また、販売直後のおはじきがインターネットオークションに出品され、十数万円の値が付けられるケースも見られるようになったという。さらに、白彫会の会員29人の高齢化が進み、本来の人形作りの傍ら、短期間に集中する作業の負担も課題となっていた。

     筥崎宮の田村靖邦宮司は「多方面からの意見を踏まえ、白彫会と協議を重ねて決めた。理解してほしい」、同会の小副川おそえがわ祐二会長は「ブームとなっているのはうれしいが、当初の趣旨と違う形になっていることは残念」と話している。

    2017年05月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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