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    天神・博多

    新旧屋台それぞれの道

     新規参入と名義貸しの屋台を対象に福岡市で初めて実施された経営者公募で落選し、先月末に閉店した親子が同市博多区に同じ屋号の店舗を構え、25日に営業を始めた。28日には、公募に合格したフランス人シェフの屋台が同市中央区の渡辺通り沿いにオープンする。大型連休を前に、新旧の屋台がそれぞれのスタートを迎えている。

    • 店内に屋台を持ち込んでオープンした「かじしか」
      店内に屋台を持ち込んでオープンした「かじしか」

    ◆場所移し店舗で営業

     博多区奈良屋町のビル1階。屋台時代と同じ「かじしか」ののれんをくぐると、経営者の下村克彦さん(50)、長女の和代さん(27)親子が笑顔で切り盛りしていた。

     店内には、3月まで使っていた屋台をそのまま置いた。カウンター席や小上がりの座敷もあり、席数は約30席と2倍近くに増えた。

     屋台は2010年10月、同区中洲中島町にオープン。串焼きやとんこつラーメンなどが人気を呼び、全国から客が詰めかける人気店となったが、昨年11月に公募で落選。常連客らからの存続を求める声に応えた。

     25日は午後6時の開店とともに客が次々と訪れ、にぎやかな雰囲気に。「屋台と変わらない、皆が楽しく過ごせる空間を作りたい」。下村さん親子は語る。

    • 屋台設営のリハーサルをするレミさん(左から2人目)ら
      屋台設営のリハーサルをするレミさん(左から2人目)ら

    ◆国際色打ち出し挑戦

     28日に新規開店するのは、同市南区井尻のフレンチ居酒屋「メルシー博多」オーナーシェフ、グルナー・レミさん(40)が営む「レミさんち」。雑貨店「天神ロフト」前で、ブイヤベースのラーメンやエスカルゴなどの料理を出す。

     24日には特注の屋台を置いてリハーサルをした。ロッジ風のおしゃれな外観。フランスの街角のテラスで食事を楽しむような雰囲気を醸し出そうと工夫した。

     レミさんは仏語はもちろん、日本語や英語も堪能だ。店員には日本語学校の学生らを雇い、国際色を打ち出す。「福岡を訪れる人や、地元の人たちの交流の場になればうれしい」と話す。

    2017年04月26日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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