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    天神・博多

    須崎公園再整備、福岡市民会館と一体開発…25年度開園

    • 老朽化した野外音楽堂
      老朽化した野外音楽堂

     福岡市は、再整備を計画している同市・天神の須崎公園(約3ヘクタール)について、隣接する市民会館(約1ヘクタール)と一体的に開発し、2025年度の全面開園を目指す基本計画をまとめた。設計や整備、管理を一括して民間に発注する方針で、18年度にも事業者の公募を始める。天神中心部と、再開発が予定される博多港周辺のウォーターフロント(WF)地区の中間に位置し、新たな憩いの場を創出するとともに、両地区の回遊性を高める狙いだ。

     須崎公園は1951年に開園。市営地下鉄・天神駅より約400メートル北の「北天神」地区に位置する。噴水塔や野外音楽堂があり、かつて市出身の武田鉄矢さんらがフォークソングを歌った場所としても知られる。江戸・明治期の砲台跡もある。

     近年は、マンションが増えたことで騒音が問題視され、音楽堂ではコンサートが禁止された。噴水塔は水が止まっている。63年に開館した市民会館も老朽化し、建て替えが検討されてきた。

     基本計画では、県が再整備を検討している県立美術館を除いた空間の利用イメージをまとめた。現在、音楽堂などがあるエリアには、市民会館に代わる「拠点文化施設」を新築。約2000席の大ホールなどを備え、2023年度にオープンさせる。会館跡は芝生広場にし、那珂川に面した一帯は水辺の雰囲気を楽しめるようにする。

     噴水塔などのエリアは、災害避難やイベントに使える広場にする。既存の桜並木や砲台跡は、歴史を感じられる空間として活用。水辺と県道沿いには、カフェなどの施設を検討する。天神中心部と、マリンメッセ福岡などコンベンション施設があるWF地区との回遊を促すため、南北に行き来できる通路なども確保する。

     市は、民間事業者が一括して設計、整備、管理を担う手法を予定しており、総事業費を約258億5000万円と試算する。市が個別に発注してきた従来の手法より約13億7000万円抑えられるとみている。

     事業者は19年度に決める方針。市みどり政策課は「一体的に整備することで、よりよい公共空間を創出し、都市全体の魅力向上につなげたい」としている。

    2018年01月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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