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    炭鉱の作業指導書、パネルで紹介…直方市石炭記念館

    • 硫化水素について説明する作業指導書のページ
      硫化水素について説明する作業指導書のページ
    • パネルを紹介する八尋館長
      パネルを紹介する八尋館長

     太平洋戦争中、炭鉱で働く初心者向けに編集された作業指導書を紹介する企画展「よくわかる炭坑のこと」が、直方市直方の市石炭記念館で開かれている。指導書を拡大したパネルなど約120点は、仕事の内容や心得を分かりやすく説明する内容。労働者不足の中、作業員の育成を懸命に進めた当時の状況を伝えている。

     指導書は1943年に発刊された全70ページの「絵と標語 作業教本炭砿編」で、市内で鉱員を養成した筑豊鉱山学校の教頭が原案を執筆。整理整頓といった仕事の基本動作から石炭を掘る際の専門知識までを、五七五調の標語や絵、4コマ漫画を添えて解説している。

     坑内の一酸化炭素など、労働者の安全を脅かす目に見えないものには、鬼の絵を用いて危険性を強調。有毒な硫化水素については「やれさや 硫化水素の 腐卵臭」と記し、「卵の腐ったような臭気で知ることができる」と注意を促している。

     同館の八尋孝司館長は「戦争によって炭鉱の人員が不足する中、戦争で必要な石炭の生産性を上げるために苦労した様子がうかがえる貴重な資料」と話している。

     18日からは展示するパネルを入れ替える。9月3日まで。入館料は一般100円、高校・大学生50円。中学生以下は無料。問い合わせは同館(0949・25・2243)へ。

    2017年08月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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