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    鉄道・運輸

    島原鉄道再建へ、長崎自動車の傘下に…路線や雇用維持

     中小企業などの再生を支援する官民ファンド「地域経済活性化支援機構」(東京)は13日、経営不振に陥っている島原鉄道(長崎県島原市)に対し、長崎市などで路線バスを運行する長崎自動車(長崎市)とともに計1億8000万円を出資するなどの再生支援策を発表した。島原鉄道は長崎自動車の子会社として事業を継続し、鉄道やバスの路線、フェリーの航路は維持される見通し。

     発表によると、島原鉄道が新たに発行する株式を取得する形で、長崎自動車が1億1250万円、同機構が6750万円を出資。これにより、両者を合わせて株式の90%以上(議決権ベース)を取得する。

     また、同機構の要請を受けた十八銀行(長崎市)や親和銀行(長崎県佐世保市)などは債権放棄で支援する。金額は公表されていない。

     島原鉄道には、長崎自動車が新社長を、同機構も役員を派遣し、経営管理体制を強化する。島原鉄道は、12月中旬の臨時株主総会で了承を得て、人事を含めた再生策を正式決定する考えだ。グループ企業を含めた従業員約400人の雇用は維持される。

     島原鉄道は1909年設立。島原半島で鉄道事業(約43・2キロ、諫早駅―島原外港駅)や路線バスを展開しているほか、南島原市の口之津港と熊本県天草市の鬼池港を結ぶフェリー事業なども手がけている。

     ただ、90年からの雲仙・普賢岳噴火災害や沿線の人口減少などの影響により、長期にわたり業績が低迷。累積赤字は約7億5000万円に上る。2017年3月期決算の経常損失は2億5700万円で、国や県、沿線自治体の補助を受けても1300万円の赤字だった。。

    2017年11月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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