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    鉄道・運輸

    長崎線高架化1年遅れ、再開発へ影響懸念…完了21年度

    • 在来線の高架化の工事などが進むJR長崎駅周辺
      在来線の高架化の工事などが進むJR長崎駅周辺

     新しいJR長崎駅の駅舎から長崎市松山町の市営陸上競技場付近までの長崎線(約2・5キロ)を高架化する連続立体交差事業について、県は完了時期が当初の計画から1年遅れ、2021年度になることを明らかにした。22年度に予定されている九州新幹線長崎(西九州)ルートの開業に遅れは生じないとしているが、駅周辺での再開発を計画している関係者からはまちづくりへの影響を懸念する声が上がっている。

     県都市計画課によると、同事業は、区間周辺の国道206号などの慢性的な交通渋滞を解消するのが狙い。総事業費は約459億円で、09年度に認可された。18年度に長崎線を高架化した後、現在使用している線路や駅舎を撤去するなどし、20年度の完了を目指していた。

     しかし、12年に九州新幹線の諫早―長崎間のフル規格での整備が認可され、長崎駅のホームに進入する経路が変わったため、新幹線と在来線が共同利用するホームの設計変更が必要になった。支える柱や地中のくいの大きさなどの調整に時間がかかり、20年度の完了は困難になったという。

     長崎市は現在の線路や駅舎が撤去された後、新幹線開業に向けて駅前広場や公共交通機関の乗り場を整備する計画だが、着工が遅れる見通しとなった。同市長崎駅周辺整備室の芝宗一室長は「新幹線の開業効果を最大にできるよう準備をしなければならない時に、着工が遅れるのは厳しい」と不安を口にする。

     長崎駅周辺では、JR九州も駅ビルの増改築や新しい駅ビルの建設などを検討している。県都市計画課は「長崎市やJRと話し合いながら、工期の遅れの影響を小さくできるように調整していきたい」としている。

    2017年12月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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