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    育成出身・篠原が初登板白星、鹿児島で巨人―ヤクルト戦

    • 3回無失点と好投し、プロ初勝利を挙げた篠原=伊藤紘二撮影
      3回無失点と好投し、プロ初勝利を挙げた篠原=伊藤紘二撮影

     巨人1―0ヤクルト(19日・県立鴨池) 極度に緊張する時間も余裕もなかった。好調な立ち上がりを見せた巨人の先発・高木勇がバント失敗で右手を負傷し、わずか2回で緊急降板。17日に育成選手から支配下登録されたばかりの篠原が、あわただしく肩を作り、プロ初登板のマウンドへ駆け出した。

     三回。こちこちの表情だったが、がむしゃらに腕を振った。「育成から上がった自分には、守るものも恐れるものもない」。先頭の西浦を150キロの直球などで追い込み、最後は変化球で見逃し三振に。その後、一死一、三塁のピンチを招いたものの、谷内やちを三ゴロ併殺に仕留め切り抜けた。

     四回も五回も、直球を軸に攻め、計4安打を浴びながらも無失点で乗り切った。初回の1点を守る6投手の零封リレーと、3併殺を完成させた好守の中で最も輝いたのが、この26歳の奮闘だ。プロ初勝利が転がり込み、お立ち台では、「『うれしい』の一言では表しきれない。野手の方の守備に助けられた」と喜んだ。

     愛媛県出身。高校を中退し、四国アイランドリーグplusの愛媛、香川と渡り歩いた苦労人だ。育成3年目の今季を「勝負の年」と位置づけ、昨秋の宮崎キャンプは、ほぼ無休でブルペン入りして首脳陣に猛アピール。オフに参加した台湾ウィンターリーグでは、投手陣で最年長ながら、他球団の高卒1年目の新人投手に頼み込み、変化球の握りや投げ方を教わった。

     はい上がろうと、レベルアップを図った日々が鹿児島の地で報われた。試合後、ウィニングボールを大事そうにポケットにしまった。「育成選手出身の山口鉄さんのような投手になりたいです」。夢の実現はこれからだ。

    2017年04月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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