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    智弁和歌山6点差逆転、打撃を修正2ラン2本

    • 5回智弁和歌山無死1塁、林が2点本塁打を放つ=前田尚紀撮影
      5回智弁和歌山無死1塁、林が2点本塁打を放つ=前田尚紀撮影

     智弁和歌山9―6興南(全国高校野球1回戦、11日・甲子園) 強力打線で春夏3度の甲子園優勝を成し遂げた智弁和歌山が、再び金属バットの快音を響かせた。三回に6点を奪われたが、ベンチ前で仁王立ちする71歳の高嶋監督は「まだイニングは残っている」と強気だった。

     興南の左腕・宮城の球を強引に引っ張ろうとしていた打線には球筋に逆らわない打撃に修正させた。流れを変えたのは四回にチーム初の適時打を中前に放った1年生の西川。4点差を追いついた五回の2本の2ランのうち林の一発は中堅方向。六回の蔵野の勝ち越し打は左前への引っ張りだったが、この試合の13安打の多くは中堅から逆方向に打球が飛んだ。

     1994年選抜と97、2000年の全国選手権で優勝した智弁和歌山。一度勢いに乗ると止まらない打撃は相手チームの脅威だった。

     3回戦で敗れた11年夏以降、甲子園で勝てなくなったが、伝統は受け継がれていた。97年優勝時の主将で元阪神の中谷仁コーチが今春から、母校に戻った。西川は「強い打球を打てと言われている。強ければ野手の間を打球が抜けるし、失策も誘える」と話す。

     2回戦は、智弁和歌山の後、強打で甲子園の歴史に一時代を築こうとしている大阪桐蔭。4日の抽選会後、高嶋監督は「必ず大阪桐蔭と対戦する」と選手に声をかけた。監督として歴代最多の甲子園勝利数を64に伸ばした闘将が待ち望んだ一戦が実現した。

    興南四球に泣く

     興南の投手陣が四球が絡む失点を繰り返した。打線に6点の援護を受けたが、五回には2番手の上原が四球を出した直後に同点2ランを浴びた。六回も一死から上原が2連続四球で走者をため、3番手の川満も四球を与えて満塁となり、勝ち越し適時打を許した。先発宮城を含めた3投手で計9四死球を与え、背番号1の川満は「走者をためる場面が多すぎた」と悔やんだ。

    2017年08月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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