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    福岡ソフトバンクホークス

    タカ独走V奪還、盤石救援陣サファテ締め

    • パ・リーグ優勝を決め、マウンドのサファテに駆け寄る選手たち=秋月正樹撮影
      パ・リーグ優勝を決め、マウンドのサファテに駆け寄る選手たち=秋月正樹撮影

     ソフトバンク7―3西武(16日・メットライフ)

     「お礼の意味も込めて、きょうは投げさせたかった」。6点差の七回。ソフトバンクの工藤監督は大量リードにもかかわらず、「勝利の方程式」を担ってきた投手陣をつぎ込んだ。モイネロから岩崎へとつなぎ、九回のマウンドにはサファテ。二死二塁で代打・メヒアを156キロの直球で三ゴロに仕留めると、ナインは一斉に守護神のもとに駆け寄った。

     「(今季の)MVPはリリーフ陣」というのが指揮官の偽らざる思いだ。最後は独走したが、道のりは平たんではなかった。シーズン序盤から、開幕投手の和田、2年連続2桁勝利の武田ら主力が長期離脱。苦しいチームを支えたのは、リーグ唯一の防御率2点台と奮闘した救援陣だった。

     舞台裏では、指揮官の発案による「ブルペン改革」もあった。5月中旬から、救援投手たちが試合中に肩を作る回数を減らし、投球数を記録するように指示した。目的は「数字に残らない球数を減らすこと」。故障を未然に防ぐため、疲労の蓄積を最小限にとどめ、終盤戦に備える狙いがあった。岩崎とサファテは60試合以上に登板しても疲れを見せず、六回終了時点でリードしていれば、ほぼ負けがないという驚異的な勝率をたたき出す原動力となった。

     先発陣では16勝を挙げた東浜を中心に、育成出身の石川や3年目の松本裕ら20歳代の若手が台頭。昨季は夏場の失速が響き日本ハムに最大11・5ゲーム差からの逆転を許したが、今季は終盤戦でライバルの楽天、西武を一気に突き放した。

     工藤監督は「5年先、10年先も日本一と言われる投手陣を作りたい」と語る。89勝のうち、実に1点差の白星は25。指揮官の思いが伝わり、ペナント奪還へのシナリオが完結した。

    2017年09月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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