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    Jリーグ

    J1長崎・高田社長、甲高く新風

    • 湘南とのJ1初戦で、敵地のスタジアムに集まったサポーターに手を振る高田社長(2月24日)
      湘南とのJ1初戦で、敵地のスタジアムに集まったサポーターに手を振る高田社長(2月24日)

     サッカー・J1長崎の高田明社長(69)が、自身の知名度の高さを生かしてPRに奔走し、クラブ運営でも新たなアイデアを次々と打ち出している。「ジャパネットたかた」を一代で通販大手に育て上げた抜群のリーダーシップは、Jクラブの社長に転身した今も健在だ。

     J1昇格後、初のホーム開幕戦で鳥栖を迎えた3日、キックオフの約3時間前にJR諫早駅に降り立った。改札口付近でおもむろにマイクを握ると、独特の甲高い声で「雨にも負けず、風にも負けず、サガン鳥栖にも負けず。頑張っていきましょう!」とアピール。徒歩で小一時間かけてスタジアムまで歩くと、報道陣とサポーターを引き連れた一団は、大名行列のようになった。

     昨季途中、経営危機に直面したクラブに手をさしのべ、社長に就任して救世主となった。シーズンを通してのかじ取りは今季が初めてだが、「不安はない」と言い切る。その言葉を裏付けるように、クラブ運営も大胆かつユニークだ。

     「サッカーを通じて幸せを与える」という理念の下に、被爆地・長崎のチームとして「平和」を合言葉に掲げる。1月には平和研修を実施し、選手とスタッフ全員で長崎原爆資料館を見学。今季のユニホームには平和の象徴のハトのデザインをあしらった。背中には国連児童基金(ユニセフ)のロゴも付け、親会社の「ジャパネットホールディングス」はユニセフに3年間で1億円の寄付を目指すという。

     ホームゲームでの演出にも様々な案が頭を駆け巡っているようで、「楽しいことをやろうとスタッフと知恵を出し合っているが、『秘すれば花』。乞うご期待」と高田社長。かつてお茶の間で親しまれた人気者が、サッカー界に新風を吹き込みそうだ。

    2018年03月10日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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