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    ダイハツの軽自動車の試乗記です。

    「これからは軽の時代」を裏付ける世評

    好評のツートンカラー、「Dラッピング」

    • 軽の時代を検証しに、販売の最前線を訪ねた
      軽の時代を検証しに、販売の最前線を訪ねた
    • ダイハツ東京販売株式会社・小作店の今吉勇一店長が迎えてくれる
      ダイハツ東京販売株式会社・小作店の今吉勇一店長が迎えてくれる

     前回は、軽自動車のバリエーションの豊富さや多彩さ、基本性能の進化などについて最新状況を紹介した。

     今回は、これらメーカーの取り組みがお客様にどのように受け入れられているのかを実際に検証すべく、販売店を訪ねた。訪問したのは、昨年9月にダイハツの新たな車種として発売された「キャスト」を、ダイハツ東京販売株式会社管内で高い販売実績を誇る小作店(東京・羽村市)で、今吉勇一店長に、最近の軽自動車に対するお客様の反響を聞いてみた。

     軽のツートンカラーに、新たな技術で参入したのが、ダイハツの「Dラッピング」。その評判はいかに?

     「ツートンカラーを待っていたというお客様に、たいへん喜ばれています。キャストはもちろん、タントも2~3割はツートンカラーを選ばれるお客様比率になっています」

     Dラッピングのどこが、お客様に好評なのだろう?

     「新車をお買いになって、3年くらいで買い替えられる方もあれば、7年くらいは乗られるお客様も多くなっています。長く乗ることを考えられる方にとって、購入の際はツートンの色合いに心躍らせても、時間が()つうち気分が変わるかもしれないと懸念されることも考えられます。

     「従来のツートンカラーは塗装でしたから、色を変えるのは大仕事です。しかしDラッピングなら、屋根の白い部分のシートをはがせますので、容易にモノトーンとすることができます。それなら、いまはやりのツートンを試そうかという動機づけとなっています」

     将来的にダイハツは、他のボディーカラーに変更できるDラッピングの可能性も考えており、愛車を長く乗り続ける楽しみが増えそうだ。

    キャストの多様性への期待

    • 店内にキャストコーナーを設け、魅力を発信
      店内にキャストコーナーを設け、魅力を発信

     さて、新登場となったキャストについて、その人気はどうだろう? キャストには、スタイル/アクティバ/スポーツという3つのバリエーションがある。

     「必ずしも大勢でクルマに乗ることのないお客様にとって、スタイリッシュで見栄えもいいと、ご好評を頂いています」

     「うちの店は他店に比べ、『キャスト アクティバ』の人気が、スタイルとともに高くなっています。都心から少し離れた地域で、多摩の方は山も近いので、アクティバの比率が他より高くなっているようです」

     アクティバの、アウトドア的な雰囲気が、日常だけでないクルマの楽しさを強く印象付ける土地柄なのだろう。

     キャスト誕生について、今吉店長は、新戦力として高く期待を寄せている。

    • 悪路走破性も兼ね備えた、SUVとしての仕様に注目の集まる「キャスト アクティバ」
      悪路走破性も兼ね備えた、SUVとしての仕様に注目の集まる「キャスト アクティバ」

     「キャストは、長く売っていくことで、街で見かける機会が増えると、『あのクルマは何だろう?』と気づいてくださる方が増え、人気がさらに上がるのではないかと思っています」

     即戦力としてだけでない、息の長さを覚える理由はなんだろう?

     「登録車から乗り換えのお客様のなかに、個性的で、人が振り返るようなクルマが欲しいということでキャストを選ばれる方がいらっしゃいます。また、中型セダンや、3ナンバーミニバンなどからダウンサイジングをされたお客様が、いまの軽に驚かれています。ドアの閉まり方がドスンと重厚感があり、『いまの軽は、(すご)いね』と感心していただきます。走行中の静粛性も高いですし。登録車から乗り換えられる方にとって、いまの軽の燃費はどれも高い水準にあるので、細かい数値の違いに関してはそれほど気にされていません」

    安心できる走行性能への満足度は?

    • 街角のように演出のされた試乗コーナーにダイハツ各車が並ぶ
      街角のように演出のされた試乗コーナーにダイハツ各車が並ぶ

     軽自動車の走行性能について、ダイハツが2012年から取り組む「ファン&リラックスドライブ」のコンセプトを体験したお客様の声とは?

     「この店の周辺道路は路面のよくないところもありますが、そのため、かえって走りの安定感は、試乗で体感していただけています」

     「また、Dアシストでのパワーモードは、女性の方でも上り坂や車線変更などで加速を実感していただけて、やはり試乗で体感していただける大きなポイントになっています。力強さと燃費と、スイッチで選択できるところがいいですね」

     そして、今吉店長自身、近年の軽の走りに実感を深めている。

     「私はムーヴに乗っていますが、先日、タントでドライブに行きました。高速道路も走りましたが、まず安定感があり、静粛性も高く、室内は広い。販売をしている私自身が言うのも変ですが、『運転した瞬間に、売れるクルマだ!』と思える、完成度の高さを実感しました」

     「日本国内は道路が狭いですし、すれ違いに気を遣うことも多く、毎日乗るには大きなクルマでは大変です。そのうえ、軽自動車は、高速道路料金が安く、燃費がいい。静かで快適なので、だからこそ、お客様に支持されているのがわかります」

    ダイハツがナンバー1を堅持する理由

    • ダイハツの強みは、商品力と気配りの総合力
      ダイハツの強みは、商品力と気配りの総合力
    • ほかの店ともぜひ比べてみてほしいと話す今吉店長
      ほかの店ともぜひ比べてみてほしいと話す今吉店長
    • サービスの工場長を務めてきた今吉店長の目が光る、きれいな整備工場
      サービスの工場長を務めてきた今吉店長の目が光る、きれいな整備工場

     販売実績で軽自動車ナンバー1を常に競うダイハツの強みとは何か?

     「ダイハツのクルマは、車種が多いのも特徴です。軽自動車規格という、車体寸法が規定された中で、ダイハツには、コペンからウェイクまである。その差は何だろうと考えると、私も不思議です(笑)。乗れば狭いコペンですが、その中に面白さが凝縮されている。商用車のように荷物を満載する使い方でなければ、ウェイクはかなり広い室内を活用できます」

     「軽自動車という枠組みの中で、これだけ豊富なバリエーションがある。ダイハツは、クルマ選びのできるメーカーです」

     小作店には、平日の朝からお客様が大勢来店していた。

     「他社の販売店も回ってみるというお客様には、『ぜひ比べてみてください』と言って送り出しています。クルマに自信がありますから、ここで成約してくださいと無理強いしないのが、私の営業スタイルです」と、今吉店長は語る。

     そのうえで、ちょっとしたエピソードを紹介してもらった。

     「うちでお出ししている飲み物のうち、アイスコーヒーの氷は黒いんです。お客様が、なぜと聞かれますので、『コーヒーを氷にしているからです』と答えると、驚かれます。また、整備を終え、納車する際に洗車をするのは当たり前ですが、ステップをきれいにしてお戻しするのが私のスタイルです。ドアを開けたとき、気づいていただけますし、乗り降りの際に裾を汚さずに済みます。どれもちょっとしたことですが、お客様に、ご来店いただき、気持ちよく過ごしていただくことが何より大事なことで、『また来るね』と言っていただくのが最高の喜びです」

     クルマ自体の価値の向上だけでなく、軽を快適に利用できる環境にここまで配慮した店づくりをするダイハツに、一度、試乗しに行ってみたくなるのではないだろうか。

    <モータージャーナリスト:御堀直嗣>

    2016年01月25日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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