文字サイズ
    東京モーターショーのニュースをお届けします。
    ニュース

    開幕(2)二輪車 部品メーカーの展示が面白い

    • ヤマハMWC-4
      ヤマハMWC-4
    • ヤマハ クロスハブコンセプト
      ヤマハ クロスハブコンセプト
    • Z900RS
      Z900RS
    • ホンダ モンキー125
      ホンダ モンキー125
    • オムロンの技術体験
      オムロンの技術体験
    • 日立オートモティブシステムズ(右の白地)、日立製作所(黒地)の共同ブース
      日立オートモティブシステムズ(右の白地)、日立製作所(黒地)の共同ブース
    • 三菱電機のEMIRAI4
      三菱電機のEMIRAI4

     二輪車メーカーのブースを見ると、二輪車の置かれている状況がよく分かる。今、日本では二輪車が売れない。日本自動車工業会のデータによれば、1980年の国内販売出荷台数は237万台だったが、2016年は33万台にまで落ち込んでいる。その穴埋めというわけではないが、四輪車進出を目論んだり、往年の名車にあやかろうとしたりする動きが目立つ。

     電気自動車(EV)勃興により、自動車業界に異業種からの参入が相次いでいるが、二輪車メーカーも例外ではない。ヤマハ発動機のブースには、四輪車「MWC-4」「クロスハブコンセプト」が展示されている。すでに、転ばないバイクとして、前は2輪、後方が1輪のタイプ(実質は三輪車)を販売しているが、MWCはそれをさらに進化させたものという。通勤に軽自動車やバイクを使う人は少なくないが、MWCはバイクとの比較で利便性(雨にぬれないなど)が、軽自動車と比べ経済性で優れている。クロスハブは、小型SUV(スポーツ多目的車)で、荷台に二輪車を積むことができる。消費者の反応を見ながら、商品化も検討するという。ヤマハは2013年、15年のモーターショーでも、四輪車の試作車を出しており、四輪車進出は悲願だ。もともと、自動車のガソリンエンジンの生産、かつてはF1エンジンの供給も行っており、新規参入とはいえないかもしれないが。

     往年の名車系では、川崎重工業の「Z900RS」。往年の名車「Z1」へのこだわりを保ちながら、最新の技術を投入している。ホンダのブースにあったのが、参考出展車「モンキー125」。モンキーは、二輪車市場の中でも特に落ち込みが大きい原付きバイクで、2017年8月末で生産を終えていた。排ガス規制強化に対応できないというのが生産中止の理由だっただけに、排気量を大きくして復活させたい考えのようだ。

    四輪車展示や映像、体感型が増える

     また、EVや自動運転技術の採用により、部品メーカーの商機は大幅に拡大しそうだ。自社の技術をより分かりやすく説明しようと、部品メーカーブースには、映像や体感型設備が増え、楽しめる空間となっている。

     オムロンのブースでは、オートフォーカスカメラなどに採用されている認証技術を応用し、ドライバーの集中度を検知する技術を体験できる。目や顔の動きなどで、眠気の程度を感知し、場合によっては路肩に車を寄せてストップさせる。日立製作所から分社化した日立オートモティブシステムズでは、映像で鈴鹿サーキットのコース走行を楽しむことができる。同社は今回、日立本体と共同ブースを設置した。IT技術などの強みを持つ日立と組み、自動運転やEVに対応していく。三菱電機には、「EMIRAI4」というコンセプトカーが置かれ、同社のセンサー技術や自動運転技術を体感できる。今後は、人工衛星などの宇宙事業を展開する特徴を生かし、自動運転の精度などを上げていく考えだ。

     EVの普及をきっかけに、完成車メーカーが頂点に立ち、一次、二次といった部品メーカーが下に並ぶピラミッド構造という自動車産業の構図が崩れるかもしれない。展示ブースを巡っていると、それが垣間見える。(メディア局編集部 松崎恵三)

    2017年10月30日 15時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    週刊@CARS投稿