文字サイズ
    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『描かれたザビエルと戦国日本』 鹿毛敏夫編

     1549年に来日したイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルと言えば――。マントを羽織り、両手を胸の前に置く絵がよく知られている。だが、ザビエルを描いた絵は他にもあることはあまり知られていない。本書はその中から、ザビエルのアジアでの布教活動などを描いた絵画20点をカラーで紹介する。

     ザビエルは死後、その生涯が伝説化し、ヨーロッパではザビエルの足跡が絵画に描かれていく。

     本書は、これらの絵を通し、当時のヨーロッパ人がアジアをどう見ていたかを分析する。病んだ日本人女性をザビエルが癒やす絵からは神道や仏教が浸透した日本で、ザビエルが弱者を救済しながら布教していった様子が分かる。新しいザビエルの姿がここにはある。(勉誠出版、2800円)(啓)

    2017年02月15日 05時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    リンク