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    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『取り残される日本の教育』 尾木直樹著

     2017年3月に法政大教授を定年退職する有名教育評論家が、日本の教育における課題をまとめた。

     海外との相対化などを通じて著者が強調するのは、日本の後進性。教育にかける国の支出の少なさ、教師の多忙さ、知識偏重型の教育内容、社会人以後は学びにくい環境など、世界標準から遠い現状が明らかにされる。細部に異論はあっても、総論にはほとんどの人が賛意を示すだろう。

     そしてたしかに、教育は国力に直結するはずだ。ただ、社会保障費が右肩上がりの中、どこまで「米百俵」の精神を貫いていけるのか。それこそ、自分たちで主体的に問題を発見し、討論もしながら答えを見つけ出すような「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」が求められていると感じた。(講談社+α新書、840円)(佑)

    2017年03月08日 05時21分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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