<速報> バルセロナの車暴走テロ、死者13人に…50人が負傷
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    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『閉じこめられた僕』 藤元健二著

     思考はしっかりしたままなのに、次第に全身の筋力が衰えていき、何一つ自力でできなくなる難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)。本書は、50歳でALSの診断が確定した著者が、眼球の動きで文字を入力する装置を使って書いたものだ。

     想像をはるかに超える、患者のつらさや苦しさが伝わってくる。ただ、時に死の不安にさいなまれる日常の中、家族や介助者の人々との楽しい交流が、ほのぼのとした筆致でつづられていることにも驚かされる。他方、社会的支援や患者としてのあり方、人間のコミュニケーションなどについて考え尽くしていた。

     ネットなどで社会への発信を続けた著者を、さらなる絶望が襲う。そして3月31日、亡くなった。人生とは。人間とは。次から次に問いが迫ってきた。(中央公論新社、1500円)(佑)

    2017年05月03日 05時21分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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