文字サイズ
    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『偏愛読書トライアングル』 瀧井朝世著

     本との出会いは、人とのそれと似ている。予期せぬものだったり、運命だと感じるものだったり。もちろん不幸な出会いもあるが、信頼できる人の紹介があれば、リスクはかなり避けられる。長年、作家インタビューや書評を手がける著者による、このブックガイドは、奥深い“本の森”を歩く際のランプとなる。

     56本の原稿で、計160冊超を紹介している。面白いのは、各原稿で新刊1作と、同テーマでくくった他の2作を取り上げていること。「分身がいっぱい」「イタ可愛かわいい女の子たち」……。テーマ設定には、確かに「偏愛」の気はあるが、おかげで、思いもよらぬ作品と巡り合えもする。

     人との出会いは、時に恋を生む。本でもそうだ。本書の中で、恋のお相手が待っているかもしれない。(新潮社、1700円)(雅)

    2017年12月13日 05時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    リンク