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    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『東都噺家百傑伝』 保田武宏著

     江戸落語の祖、鹿野しかの武左衛門から今年4月に亡くなった三代目三遊亭円歌まで、主に江戸・東京で活躍した落語家100人の業績を履歴書のように紹介する。

     1人あたり2ページを割き、「円生」は6人、「正蔵」は5人、「小さん」「志ん生」などは4人を取り上げている。ページをめくるたびに、代々、芸名が受け継がれながら「大名跡」に育っていく過程も見えてくる。

     「星の王子さま」「『居酒屋』の爆笑王」「ドーモすいません!」など、各人の特徴や二つ名を簡潔に記した冒頭の見出しも面白い。著者は新聞記者出身のベテラン演芸評論家で、淡々としつつ芸の評価も巧みに織り交ぜた文章には語り芸のようなリズム感が宿る。(東京かわら版新書、1389円)(達)

    2017年12月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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