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    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『ロボットと生きる社会』 角田美穂子、工藤俊亮編著

     人工知能(AI)やロボットが我々の想像を超えて、様々な分野で活躍し始めている。一方で、自動運転での事故やロボットが推奨する金融商品取引で多額の損失が生じた場合、いったい誰が損害賠償責任を負うのかといった問題を解決する法的な枠組みが十分に整備されているわけではない。

     本書は、ロボット工学と民法が専門の2人の学者が、東大入試に挑む「東ロボくん」プロジェクトを指揮した国立情報学研究所の新井紀子教授、ロボット演劇に取り組む劇作家の平田オリザ氏ら多彩なゲストへのインタビューを通して、今後想定される法的な論点をあぶり出す。めざましい進化を遂げながら、危うさも残るAIやロボットと共存していくうえで、考えるべき有益なヒントがちりばめられている。(弘文堂、3200円)(徹)

    2018年05月09日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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