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    幻の雑誌「大陸」を特集…早稲田文学

     「『大陸』再発見」と銘打った特集を組んだ早稲田文学会発行の文芸誌「早稲田文学」初夏号が発売された。「大陸」とは、第2次世界大戦末期に中国・上海で出版され、長く存在を忘れられていた日本語の総合雑誌。北京外国語大の秦剛教授がこのほど、北京の図書館で存在を確認した。井伏鱒二をはじめ単行本化などがされていない作品も見つかり、今号の早稲田文学に20作余りを再掲した。

     中でも、井伏の「饒舌じょうぜつ老人と語る」は何げない短編を装いながら、戦時下に動物園の猛獣が「整理」されたことを記述し、驚かされる。日本の外地で出た雑誌は比較的自由に執筆できた例があり、当時の文学状況を知るうえで研究が必要という。1900円。

    2018年05月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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