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    読売新聞の読書委員らによる書評のコーナーです。
    評・柳川範之(経済学者・東京大教授)

    『何がちがう?どうちがう?似ている日本語』 佐々木瑞枝著

     「あやふや」と「うやむや」はどう違うかと質問されて、即答できる人はどれだけいるだろうか。

     「あやふや」は物事がはっきりしない場合で、「うやむや」ははっきりしているけれど、意図的にごまかしている場合に使うと解説されると、ああ確かにと思う。似たような言葉なのだけれど、微妙にニュアンスが異なる言葉が日本語にはかなり多いようだ。

     また、ほぼ同じような意味のようにみえて、使い方がかなり違うものもある。たとえば「幼稚」と「未熟」。似ているようにみえるけれど、「未熟ものですが」とは言っても、「幼稚ものですが」とは言わない。

     このように微妙な違いのある日本語の言葉がイラストを用いて易しく解説されている。

     読んでいくと、自分でも実は違いをうまく把握できていないことに驚いたり、細かいニュアンスの違いを表す日本語の豊かさに改めて気づかされたりする。

     クイズ形式の記述になっているので、家族などで互いに質問しながら読むと、盛り上がりながら、言葉の理解を深めるのに役立ちそうだ。(東京堂出版、1200円)

    2017年05月08日 05時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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