<速報> レアル・マドリードが3連覇…欧州CL
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    読売新聞の読書委員らによる書評のコーナーです。
    評・森 健(ジャーナリスト)

    『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』 馬場正尊他編著

     消滅自治体、縮退都市、限界集落と課題山積みの日本。これらを念頭に著者たちはヒントを求めて海外に出た。

     イタリア、旧東ドイツ、米デトロイト……。日本より早く人口減少や衰退を経験し、その先に取り組んでいる国や地域だ。そこで起きている変化をまとめたのが本書だ。

     イタリアでは廃村に向かう自治体が三千近くあり、空き家が並ぶ集落も多い。そこで増えているのが、集落全体を「分散したホテル」とする取り組みだ。点在する住宅を改装し、客室、食堂、工房、受付として利用していた。

     旧東ドイツのライプツィヒでは百年以上前の古い建物を集団が買い取り、自分たちで改修、運営するコーポラティブハウスが広がる。主体は20~30代が多く、住人の合意を重視し、非営利で運営する。

     独ベルリンやデトロイトでは空いた土地を市民の農地として利用。コミュニティの養成も兼ねた使われ方だった。

     取材した地域では、地域の住民が主体で行政は支援に回っていた。理想の町の風景を描いてから持続できる方法を考える。日本の未来への見方が反転できる視点がある。

     学芸出版社、2200円

    2018年03月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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