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    最新刊に関する充実した書評です。

    『ポール・ランド デザイナーの芸術』 ポール・ランド著

     アメリカのグラフィックデザインの巨匠、ポール・ランド(1914~96年)が1985年に刊行した名著の復刻版。広告デザイン、タイポグラフィなどさまざまな作品群のほか、独自のデザイン思想について語っている。

     「ストライプを施すことによって、ありふれた文字が記憶に残りやすいものに変わる。また、ストライプは効率とスピードを暗示している」と解説するのは、有名な代表作の一つ、IT企業「IBM」のロゴ。

     「結局のところ、グラフィックデザインは見る人の注意を引くためのものである」。そのための緻密な計算と豊富なアイデア。彼の業績の集大成ともいえる本書は、デザインに携わる人たちにとってよき羅針盤となることだろう。山本政幸監修、手嶋由美子訳。

    (ビー・エヌ・エヌ新社、4600円+税)

    2017年04月20日 10時13分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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