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    最新刊に関する充実した書評です。

    『ザ・ビートルズ写真集 マッド・デイ・アウト』 トム・マレー著

     1968年7月28日。英国出身の写真家、トム・マレーは「カメラを持ってこい。いい写真が撮れるかもしれないから」と声をかけられた。それが世界を熱狂させているバンド、ビートルズの撮影会と知るのは、現場に到着してからだった。

     カメラマンは4人。教会、埠頭ふとうなどを転々としながら撮影は行われた。この日の写真はレコードのジャケットに使われるなど様々な形で世に出たが、マレーの撮影分は長年引き出しに埋もれたままに。98年に写真展で公開され、今回、写真集として一般に発売された。

     マレーは「幸いだったのは、メインのカメラマンとしてそこにいたわけではなかったことだ」と回顧する。プレッシャーと無縁の状態で撮影された写真の中には、少し油断した、素に近いビートルズがいる。(ヤマハミュージックメディア、1万5000円。公式サイトなどで販売)(鶴)

    2018年04月16日 05時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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