文字サイズ
    小説や書き下ろし、オリジナルの文庫などを紹介します。
    評・中村計(ライター)

    『太宰治の辞書』 北村薫著

     シリーズ6作目となるミステリー風の小説だが殺人等の事件は起きない。謎は常に文学作品の中。

     今回は三島由紀夫の座談会の中に見つけた、ある「誤表記」から物語は始まる。主人公は、何よりも本を愛する女性、「私」。謎解きを伴走するのは落語家の円紫。根強い人気を誇る同シリーズは、ミステリーというより文芸評論の味わい。(創元推理文庫、700円)

    2017年11月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    リンク