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    評・友田健太郎(文芸評論家)

    『一茶の相続争い』 高橋敏著

     俳人小林一茶こと百姓弥太郎は39歳の時、生まれ育った北信濃の柏原村に戻り、父親の遺言書をたてに弟に家産分割を要求、曲折を経て12年後に実現させた。

     この相続争いを軸に、戦国期からの村の歴史、物流の独占権を巡る他村との争いなどの文書を読み解き、勃興する江戸後期の農村社会と多彩な村民群像の中に弥太郎との「二生」を生きた俳人の姿を位置づけた。(岩波新書、760円)

    2017年09月21日 05時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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