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    料理上手のパパを目指し、50歳代の読売新聞記者が家庭料理修業

    息子も満足 キーマカレーでいい休日

    • 高城さんのキーマカレー
      高城さんのキーマカレー

     カレーはいつの時代も子どもたちのごちそう。でも、一方で、カレーはワンパターン、主婦の手抜き料理という感じもある。そこで、目先を変えて、キーマカレーはいかが。ひき肉が入って汁気のないカレー。市販のルウは使わない。インド料理店の気分が味わえる。あまり日本の家庭ではつくらないから、家族に「すごい。インドみたい」といわれるぞ。

     では、料理します。枠で囲んだ部分は、高城順子さんのレシピです。材料表は最後にあります。

    (1)タマネギ、ショウガ、ニンニクはみじん切り、ニンジンはすりおろす。

     タマネギは半分に切り、根元まで切らないようにしながら、根元に向かって縦に3~4ミリ幅の切り込みを入れる。次に切り込みを入れた方を右側に向けて置き、端から細かく切っていくと、みじん切りになる。

    • タマネギのみじん切り。雄介パパの包丁さばきもさまになってきた
      タマネギのみじん切り。雄介パパの包丁さばきもさまになってきた

     まだ大きさがバラバラなので、今度は、包丁の先のほうの峰(背)を軽くおさえて、刃を上下に動かしながら左右に移動させて、さらに細かく切っていく。

     「インドの方はそんなに細かく切らないですよ」という高城さんの言葉を支えに、おおざっぱなみじん切りにする。

     ショウガは薄切りにしてから、まな板の上に並べ、端から切る。ここら辺は動画を見てください。

     ニンニクは根っこの硬い部分を取ってから、みじんぎり。

     ニンジンはピーラーで皮をむいてから、すりおろす。「ニンジンはみじん切りにすると硬さが残るので、すりおろします」と高城さん。

    (2)バターを溶かし、タマネギを入れいため、ニンニク、ショウガを加えて混ぜ、香りが出たらニンジンを加え、中火で5分程いためる。ひき肉を加え、色が変わったらカレー粉を加えて肉がパラパラになるまでいためる。

    • 焦げないようにタマネギをいためる。表情も真剣そのもの
      焦げないようにタマネギをいためる。表情も真剣そのもの

     フライパンを強火で温め、バターを入れる。バターが焦げないうちにタマネギを投入。温度が上がったら、弱めの強火でしっかりいためる。タマネギを広げて、すこしの間そのままにして、フライパンの熱を吸収させる。焦げないうちにヘラで混ぜる。その繰り返し。この作業は結構面倒くさい。

     「ずっと混ぜていると、火が通りません。混ぜないと焦げます。焦げないように、うまく時間をおいて混ぜてください」と高城さん。

     タマネギがしんなりして、べたついて茶色になったら、ニンニクを入れて、香りがたったらショウガを投入する。

    • ひき肉は、ほぐしながらいためていく
      ひき肉は、ほぐしながらいためていく
    • 間違ったヘラの使い方をすると、キッチンは悲惨なことに
      間違ったヘラの使い方をすると、キッチンは悲惨なことに

     ニンジンを入れる。水分が飛んで、ニンジンがだんだんペースト状に、ねとっとした感じになってきたら、肉を入れ、ほぐしながら混ぜる。

     肉がポロポロになってきたら、カレー粉を入れる。肉やタマネギとともに広げては返す。

     「カレー粉のメッシュが細かくなるまで、しっかりいためて」と高城さん。でも、ぼくには、カレー粉のメッシュが細かくなるという感覚がよくわからず、なんとなく進める。

    (3)水、 顆粒 ( かりゅう ) ブイヨンスープ、つぶしたホールトマト、ケチャップ、砂糖、ローリエを加える。煮立つまでは強火、煮立ったら弱火にして時々混ぜながら約15~20分煮る。塩、コショウをふり混ぜガラムマサラを入れ混ぜ一煮する。

    • 雄介パパのキーマカレー
      雄介パパのキーマカレー
    • 締めくくりとなる今回は、ちょっと自信がありそうな雄介パパ
      締めくくりとなる今回は、ちょっと自信がありそうな雄介パパ

     フライパンの中身にちょっと焦げ目ができるようになったら、水そのほかどんどん入れる。沸騰したら全体をよく混ぜる。時々、返しながら15分。

     フライパンの真ん中でヘラを動かすと、映画「十戒」で海が割れて道ができるように、カレーが割れるようになる。今の若い人は「十戒」を見たことはないかな。CGではなく、「特撮」の映画。なんどもテレビで放送されていたけど。

     要するに、カレーがまとまってくるまで、十分に水分を飛ばす。

     塩、コショウで味を調え、香りが飛ばないように、ガラムマサラは最後に入れる。

     器にごはんを盛り、キーマカレーをかけて、できあがり。

     見た目は、ぼくがつくったカレーも、高城さんのカレーもほとんど変わらない。でも、試食すると、高城さんのカレーは甘みがある。ぼくのは単純に辛い。

     「タマネギをいためるのが少し早かったかな。広げて待つ時間が少なかった。甘みが出ていない」と高城さん。「タマネギをしっかりいため、甘さを出すのがコツです」

     例によってカメラマンは「香りが足りない」などと好き勝手なことを言っている。でも、よくよく味わえばという程度の違い。それほどはっきりした違いはない。「80点ですね」と先生からも合格点をいただきました。

     休みの日に家でつくってみました。

     タマネギのみじん切りももう何回もやっているので、あまり苦にならない。

     いためるのは、撮影の時よりも時間をかけて丁寧に。ちょっと焦げもついたけど、できあがりは、ちゃんと甘みも出ていた。就職したばかりの息子は「うん、おいしい」と満足した様子。いい休日になりました。

     高城さんに料理を教わるのも今回が最終回。最初はタマネギのみじん切りもできなかったけど、指導のおかげでできるようになってきた。包丁さばきも「すっ」と切れるようになってきたと思う。

     もう、ぼくも55歳。だんだんと60歳の定年が迫りつつある。なんか世間では、定年後が不安みたいな話が多いけど、ここだけの話、ぼくは早く仕事から解放されたい。はやく自由になりた~い。息子も就職したことだし。

     定年後、おいしい料理をつくって家族から感謝される姿を想像する。そのために、きょうも料理の勉強だ。

    (協力 TOTO東京センターショールーム)

    • キーマカレーの食材や調味料
      キーマカレーの食材や調味料
    【材料・調味料】
     ・あいびき肉 150g
     ・タマネギ 1個
     ・ニンジン 小2分の1本
     ・ショウガ、ニンニク 各2分の1かけ
     ・バター 大さじ1
     ・カレー粉 大さじ1.5~2
     ・水 1カップ
     ・ 顆粒 ( かりゅう ) ブイヨンスープ 小さじ1
     ・ホールトマト(缶)  100g
     ・ケチャップ 大さじ1
     ・ローリエ 小1枚
     ・砂糖 小さじ1
     ・塩 小さじ3分の1強
     ・コショウ 少々
     ・ガラムマサラ 小さじ1~1.5
     ・ごはん 360g~200g
    2017年05月24日 11時39分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    斎藤雄介(さいとう・ゆうすけ)
     編集委員。1962年生まれ。86年、読売新聞社に入社。地方部、社会部を経て、生活部では、料理の記事や人生案内なども担当。本紙にコラム「暦めくり」を月1回掲載中。一男一女の父。家族から「料理のうまいパパ」と言われるのが夢。
    プロフィル
    高城順子
     女子栄養短期大学食物栄養科卒業、栄養士。イタリア、フランス、中国、香港など世界各地のレストラン、料理教室を長期にわたって歴訪し、フリーの料理研究家となる。
     家庭料理の基本として、手近にある材料をちょっとした工夫で作るご飯にあう料理、素材を生かした料理を心がける。その一方で、東南アジア諸国を訪れ、その成果を「くだものと野菜のヘルシークッキング」として発表している。著書多数。テレビや雑誌でも活躍中。
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