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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    12歳年下の思わせぶりな笑顔と優しい言葉。脈あり?勘違い?

    慰安旅行の夜、2人きりの会話

     何度か優しい言葉をかけられて、ある異性を意識するようになった。でも、周りの人に尋ねてみたら、「あの人はそういう人だから、恋愛感情ではないと思う」と言われてしまった……。「じゃあ、あの言葉は何なの?」「好意がなければ、あんなことはしないでしょ」と、なおさら気になり、相手の顔が頭から離れない。

     今回の相談者・舞さん(仮名、43歳)は、同僚の亮さん(仮名、31歳)のことを意識し、真相を確かめるべく私のもとを訪ねました。

     舞さん「彼とは同じ会社に勤めていて、1年前に異動で同じ事業所になりました。彼は14人いる営業マンの一人で、私は総務・経理なので日ごろ書類などのやり取りがあります。彼は毎日、『遅くまでお疲れさまです』などと言ってくれますし、帰り際にも『お気をつけて』と気づかってくれて、残業のときには缶コーヒーとお菓子をもらいました。とにかく優しくしてくれるんですよ」

     木村「だから、彼のことが気になり始めたということですね」

     舞さん「本当に何とも思っていませんでしたし、今でも大好きというほどでもないんですけど、何だか気になってしまって……。私と彼の様子を横で見ている同僚に聞いてみたら、『あれは恋愛感情ではないと思う』と言われました。でも、私の好きな缶コーヒーの銘柄を覚えていてくれたし、明らかに他の女性にはやっていないことをしてくれるので、どう見ても好意だと思うんですよね」

     木村「その他に『彼から好意を持たれている』と感じるところはありますか?」

     舞さん「会社の慰安旅行で宴会があったのですが、彼が私の隣に来て『一緒に飲みましょう』と言われて、20、30分くらい2人きりで話していました。翌日の昼食も同じテーブルに座って話しかけてきたので、『積極的だな』と思ったくらいです」

     木村「舞さんは彼のことが『大好きというほどでもない』と言いましたが、それは本音ですか? 本当はどうしたいと思っていますか? 自分の気持ちを正直に話してください」

     舞さん「本当に気になっているだけのつもりでしたが、日に日に『これは好きということなのかな』と思い始めてきて……。彼のことを考える時間が増えて、今は『付き合いたい』という気持ちもあります」

     木村「彼との恋が成就するかどうかは、舞さん次第のような気がします。その意味で、『彼が好き』と自分で認められたのはいいことですし、一歩前に進めるでしょう」

    一度もアプローチされていなかった

     舞さん「『恋がうまくいくかどうかは私次第』って、どういうことですか?」

     木村「(きっぱりと)これまでの状況を整理して考えると、このまま何もせずに待っているだけでは、彼からアプローチを受けて付き合い始めるという可能性は低いでしょう」

     舞さん「(納得できない様子)どうしてですか? 彼が『同じ事業所だから、うまくいかなかったら気まずいと考えている』とか、『年下だから待っているだけでは難しい』とか、そういうことですか?」

     木村「(首を横に振りながら)そうではなく、『舞さんに対する気持ちは、あくまで好意に過ぎず、恋愛感情ではない可能性が高い』ということです。彼にとって舞さんは、転勤してきてから話しかけやすい存在であり、ちょっと安らげる場所という感覚ではないでしょうか」

     舞さん「(不満げに)私はそう思えないのですが、どうしてそう言い切れるんですか?」

     木村「話を聞く限り、彼は『舞さんと楽しくコミュニケーションを取りたい』というだけであり、『一度も恋愛対象としてのアプローチはしていない』からです。男性が職場の同僚女性に恋愛感情を持っているときは、遠い距離感からのアプローチを繰り返すのではなく、食事やお茶の誘いにつなげますし、プライベートのことをもっと聞いてくるでしょう」

     舞さん「(首をひねりながら)おっしゃることも分かりますが、信じたくないですね……」

     木村「ただ、まったくチャンスがないというわけではありません。好印象を与えているのは間違いないので、それを感じる頻度を少しずつ増やせれば、恋人同士のようなムードを作れるでしょう。すると、彼も『今まで恋愛感情はなかったけど、もしかしたらあるのかな』『彼女と付き合えたら楽しいかも。彼女を逃したら後悔するかも』と思う可能性があります」

     舞さん「(疑いながらも)本当ですか?」

     木村「最低2、3か月間、じっくり時間をかけてコミュニケーション頻度を増やすこと。ランチや飲みに行くなど、仕事以外の時間帯で話す機会を作ること。この2点ができれば、社内に彼が好意を寄せる女性がいない限り、チャンスはあるでしょう」

     舞さん「2、3か月もかけて、私からアプローチしなければいけないんですか?」

     木村「彼からアプローチをされると思っていただけに、気乗りしない気持ちは分かりますが、本当に彼と付き合いたいのなら、それくらいのことはするべきだと思いますよ」

     舞さん「いや……できればやりたくないですね。同じ事業所で周囲の目もありますから」

     木村「やはり舞さんは、彼との恋愛以前に、もっと自分の気持ちや生活と向き合ったほうがいいですね。それができれば彼との恋愛も好転しやすくなりますし、できなければ悩み続けることになるでしょう」

    ――このあと舞さんは自分の課題を知ることになります。さらにその後、自ら思いもよらぬ試練を招いてしまいました。

    2017年06月26日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)が2016年12月1日に発売。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文舘出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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