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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    20歳年上からプロポーズ…結婚したいけど、したくない

    男性不妊、健康と介護の不安

     ここ数年、50代男性と30代女性のカップルが増えています。経済・精神両面での安定を求める30代女性と、若さを求める50代男性の相性はいいのですが、「いざ結婚」となると話はそう簡単に進みません。

     今回の相談者・里菜さん(仮名、30歳)と彼(50歳)は、交際期間8か月のカップル。仕事関係のイベントで知り合い、彼からの熱烈なアプローチを受けて付き合い始め、順調な交際を続けてきたものの、結婚に踏み切れない理由があるようです。

     里菜さん「最初は年齢が離れているので、恋愛対象として見ていませんでしたが、知的で物腰が柔らかくて、出会った翌日に丁寧なメールをもらったこともあって、好印象を抱いていました。それから3か月くらい過ぎて再会したとき、熱心に誘ってくれたんです」

     木村「交際を始めることに迷いはなかったのでしょうか?」

     里菜さん「2年くらい恋人がいなかったし、もともと年上のほうが好きなので、『あまり考えすぎずに付き合い始めよう』と思いました。付き合い始めたら、やっぱり年上だけあって紳士的でしたし、思っていたよりもステータスが高くて経済的に恵まれていることが分かったのも大きかったですね。いろいろな意味で、『一緒にいて楽だな』と思える人なんです」

     木村「彼との結婚は考えなかったのでしょうか?」

     里菜さん「まったく考えないわけではなかったのですが、『20歳年上の男性と本当に結婚していいのか』と真剣に考えることから逃げていた気がします。うまく言えないのですが、『結婚したいけど、したくない』というような複雑な気持ちで……」

     木村「彼との結婚を考えにくい理由は何ですか?」

     里菜さん「やっぱり年齢差があるからか、ときどき話が合わないことがあるんですよ。見たいテレビや食べたいものが違うときもあって、『今は彼が気をつかってくれて何とかなっているけど、結婚したら変わってしまってうまくいかなくなるのでは』とも思います」

     木村「それだけですか? 他に何かありませんか?」

     里菜さん「細かい不満はありますが、それらは大した問題ではありません。正直な話、彼は50歳なので男性不妊かもしれないと思いますし、健康面の不安や介護の心配もあります。彼は私と結婚したいようなのですが、『もし子どもができなかったら』『すぐに介護しなければいけなくなったら』と思ってしまって……」

    結婚したら態度が変わるリスクも

     木村「里菜さんご自身、結婚や出産の願望はどれくらいありますか?」

     里菜さん「友人にも未婚の人が多いけど、『30代に入ったし、のんびりしてちゃいけないな』とは思っています。結婚はもちろんですが、子どもは絶対に欲しいですから……できれば2人くらい」

     木村「『彼のことは好きだけど、確実に出産を目指すのなら、別れて婚活した方がいいのかも』と迷ってしまうんですね?」

     里菜さん「(うなずきながら)『真剣に考えなければいけないギリギリの時期に来ているな』と感じます。だから最近はやたらと焦ってしまって」

     木村「まだあまり焦っていないように見えますね。ここまで話を聞いた限りでは、彼から熱心に口説かれた、私に対して優しい、経済的に余裕がある、彼が結婚したがっている、でも健康や介護の不安があって決められないなど、受け身のスタンスばかりですから。それをやめない限り、彼との関係は『得するのか、損するのか』という打算的な目でしか見られないと思います」

     里菜さん「(納得した表情で)受け身じゃ駄目ですよね……」

     木村「もう8か月も付き合っているのに、彼の長所があまり出てこないことが受け身のスタンスを象徴しています。もしかしたらまだ里菜さんは、彼のことをあまり知らないのかもしれませんよ。彼の長所も短所も、合うところも合わないところも」

     里菜さん「言われると、『その通りかも』と思ってしまう自分がいますね。しばらく恋愛していなかったこともあって、熱心に口説かれて気持ちよかったですし、だから上から目線になっているところがあるかもしれません」

     木村「ご自身で、その上から目線に気付けたのはいいと思いますよ。『私は彼からすごく愛されている』と思っているでしょうが、それは『20歳も年下の女性と交際できてうれしい』というだけで、『本当の意味で愛している』というわけではないかもしれませんから」

     里菜さん「結婚したら態度が変わるということですか?」

     木村「彼は今、私に話してくれた里菜さんの不安に気付いていませんよね。それくらい盲目的に愛しているわけですから、このまま結婚したら態度が変わる可能性はあるでしょう。里菜さんが彼のことをもっと知る必要があるだけでなく、里菜さんの若さ以外の魅力が彼にきちんと伝わっているのかも確かめたいところです。話が合う合わないとか、健康や介護の不安という以前の問題で、『お互いの人柄を理解し合っているのか』『生活していく上での相性はどうなのか』という根本的な話をしたほうがいいでしょう」

     里菜さん「人柄も分かっていないのに、その先のことを考えても仕方がないということですね」

    ――まだまだお互いに理解不足であることに気付いた里菜さん。2人はどんな会話を重ね、どんな決断をすればいいのでしょうか。

    2017年07月24日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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