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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    不仲の夫と離婚して、気になる男性とやり直したい

    夫とは外食中すら会話が続かない

     昨年から芸能人の不倫騒動がワイドショーをにぎわせていますが、私のもとにも似たような相談が寄せられています。なかでも最近増えているのは、「不仲の夫と別れて、気になっている男性と付き合いたい」というもの。特に子どものいない既婚女性は、仕事関連や趣味グループなどで男性と出会い、会話を重ねる機会が多いだけに、そんな気持ちを抱きやすいようです。

     今回の相談者・忍さん(仮名、33歳)は、不倫関係にこそなっていないものの、仕事を通じて出会った男性・中根さん(仮名、33歳)に強く引かれていました。

     忍さん「夫(35歳)とは結婚4年目ですが、お互い気が強いところがあるので、1~2か月に1度はけんかをしてしまいます。そのたびに『この人とは相性が悪いな』『離婚したほうがいいのかも』と思うのですが、これまでは『まあいいか。どこも夫婦はこんなものだろう』と思い直しながらやってきました。結婚2年目からずっとそんな感じです」

     木村「(忍さんの左手薬指を見て)ふだん結婚指輪をしていないのですか? それとも、夫への気持ちが離れてから外したのですか?」

     忍さん「結婚指輪は3年目から外したままですね。けんかをしたときに怒って外したのですが、夫から『つけて』と言われないので、そのままにしています。気持ちが離れたといえばそうかもしれません。もともと出会ったころから夫のことはすごく好きだったわけではなくて、『30歳になる前に結婚したい』という気持ちが強かったので」

     木村「『焦って結婚してしまったと後悔している』ということですか?」

     忍さん「(首を横に振りながら)後悔はありませんが、今こそちゃんと考えなきゃいけないとは思っています。あと1年半過ぎたらもう30代後半になりますから……」

     木村「夫への不安や不満はありますか?」

     忍さん「子どもがいないから共通の話題が少なくて、ときどき外食してもあまり会話が続かないくらいですから。私から話しかけても、『うんうん』とか『そうだね』とか、そっけない返事ばかりで、がっかりしてしまいます。仕事の話も、プライベートの話も、ほとんど聞いてくれないんですよ」

     木村「そんなときに、中根さんと出会ったということですね」

     忍さん「ある仕事で出会ったのですが、本当に優しくて気づかいのできる男性なんです。仕事の打ち合わせで5回会ったのと、その流れで、ランチも2回しました。それと、仕事が終わったあとに打ち上げのような形で、お互いの社員を交えて打ち上げの飲み会もしましたが、いつ会っても素晴らしい男性なんです」

     木村「どこが素晴らしいのでしょうか?」

     忍さん「まず仕事ができるのがすごくいいですね。メール一つとっても完璧で、一度も不安や不満を感じませんでした。私の仕事内容と性格をすぐに理解してくれたし、よく話を聞いてくれる上に、いいところをほめてくれるのがうれしかったですね」

     木村「中根さんは忍さんに好意を持っていたのでしょうか? 何かそう感じる言動はありましたか?」

    夫がいることはまだ彼に話していない

     忍さん「ふだんのメールでも、飲み会のときも、何かとほめてくれましたし、ランチのときは『こうしてお話ししていると楽しいです』と言ってくれました。あと、『また今度食事へ行きませんか』とも言ってくれたんですよ。付き合い始める前のカップルみたいな雰囲気になったときもあったので、好意を持ってくれているのではないかと期待してしまいます」

     木村「中根さんに恋人や妻はいないのでしょうか」

     忍さん「どちらもいないと聞きました。彼を慕っている後輩の男性が『中根さんは人格者だから』と言っていたので、(うそ)をつく人ではないと思っています。だから、最初は『尊敬できる人だな』という感覚だったのですが、今の気持ちとしては『好き』に近いですね。ずるいと思われるかもしれませんが、私が結婚していることはまだ話していません」

     木村「現在の気持ちとしては、夫よりも中根さんのほうが大きいということですか?」

     忍さん「正直言うと7対3か8対2くらいで中根さんに気持ちが傾いています。もう仕事で関わることはないので、『何とかして会えないかな』と思っていますから。もちろん、お付き合いできるとしても、離婚してからでなければ不倫になってしまうということはわかっています」

     木村「中根さんに対する好意はわかりました。ただ、ここまで話を聞く限り、忍さんは夫にそれほど不満を抱いていないように感じます。そういう心理状態で勢いに任せて離婚すると後悔を招きがちなので、現段階ではおすすめできません」

     忍さん「じゃあ、私はどうすればいいんですか?」

     木村「まず夫と中根さんの見方を変えましょう。それができなければ、一生後悔しかねない判断ミスにつながりかねませんから」

     夫と好きな男性。それぞれどんな見方をすれば判断ミスを防げるのでしょうか。

    2017年09月04日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)が2016年12月1日に発売。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文舘出版)、『話しかけなくていい!会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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