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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    出会いから10か月で進展なし。告白をしない彼の本心は?

    8回デートしても手すら握られない

     「草食系男子」という言葉が登場してから10年超が過ぎましたが、この傾向は変わるどころか進行する一方。私のもとには、奥手の男性たちに戸惑う婚活女性からの相談が増えています。

     今回の相談者・桃子さん(仮名、36歳)は、「彼と何度2人きりでデートしても、交際にすらいたりません……」と悩みを打ち明けてくれました。

     桃子さん「彼(39歳)との出会いは、叔母の紹介でした。彼は叔母の勤める飲食店の常連なので信頼できる男性ですし、実際に会ってみて『穏やかでいい人そう』と感じました。叔母から『ちょっと奥手なタイプかも』とは聞いていましたが、もう出会ってから10か月になるのでさすがに……」

     木村「10か月間、彼とはどのようなやり取りをしてきたのでしょうか?」

     桃子さん「1か月に1度くらい会っていますし、ふだんも2、3日に1回はメールのやり取りをしています。デートは食事のほかに、映画、水族館、イベントに行きました。彼も私もそれなりに楽しんでいて、周りから恋人同士に見えると思うんですけど、そうじゃないんですよね」

     木村「告白もないし、手すら握られないということですね?」

     桃子さん「だから彼が何を考えているのかわからないんですよ」

     木村「デートの誘いはどちらからが多かったですか?」

     桃子さん「8回デートしましたが、5回が彼からで3回が私からです。だから『彼は私に会いたいと思っているんだな』とは思いますが、交際や結婚に関わる言葉をかけてくれる気配はありません……」

     木村「彼はまもなく40歳になるわけですが、結婚願望については何か言っていませんか?」

     桃子さん「叔母から『結婚願望はあるみたい』と言われていましたし、彼自身もその気持ちは持っているみたいです。一度、『一緒にいると落ち着く』と言われたこともあったので、その候補には入っていると思っていましたが、ここまで話が進まないということは、何か私に不満でもあるのでしょうか?」

     木村「逆に、桃子さんが彼に不満があるのでは?」

    不安を抱きつつベストを求める独身男性

     桃子さん「そうですね。彼は『楽しい』とか『会いたい』とは言うのですが、肝心なことは何も言わないので、ときどきイライラしてしまいます。最初は『大事にしてくれているのかな』と思っていましたが、最近は『これってただの優柔不断じゃないか?』と……」

     木村「こういうケースの場合、以下四つのパターンが考えられます。男性に仕事や家族などの事情がある。男性に真剣さや決断力が足りない。男性が女性に何かしらの懸念を抱いている。男性に他の結婚相手候補がいる。どれか思い当たりそうなものはありますか?」

     桃子さん「叔母さんの話を聞いても、仕事や家族に問題はなさそうですし、他に相手がいると思えないし、やっぱり結婚に対して真剣さや決断力が足りないのかも、と思います。もちろん私に対して何か懸念があるのかもしれませんが」

     木村「10か月という期間は、誰がどう見ても時間をかけすぎですし、桃子さんが感じているように『決断力が足りない』のは間違いないでしょう。ただ、『真剣さが足りない』というよりも、アラフォーの独身男性ならではのネガティブな心理状況があるような気がします」

     桃子さん「ネガティブな心理状況ってどんなことですか?」

     木村「多くのアラフォー男性は、20代くらいまではモテるために前向きだったものの、30代に入ってからは徐々に出会いがなくなり、会社や合コンでの手応えも感じられず、恋愛や結婚に対してネガティブな心理状況になりがちです。自信をなくして恋愛から遠ざかる期間が長くなるほど、告白などのポジティブな行動ができなくなってしまいます」

     桃子さん「『出会いがない』とは確かに言っていましたね。でも、『だったら、この出会いを大切にしなきゃ』と思うのが普通ではないですか?」

     木村「そこがアラフォー独身男性の煮え切らないところです。『もし失敗したら……』という不安、『彼女との結婚に向けて話を進めていいのか?』という迷い、『彼女で本当にいいのか』というおごりなどが頭をよぎって身動きが取れない人が少なくありません。彼が手すらつなごうとしないのは、少なからずそういう気持ちがあるからでしょう」

     桃子さん「それが本当なら(すご)く子どもっぽいですし、『だから私はイライラしてしまうのだな』と思います。薄々気付いていましたが、1か月に1度しか会わないのも、そういう気持ちがあるからですよね?」

     木村「おっしゃる通りです。ただし、煮え切らないというだけで、『悪い人か』というと、そうとも言い切れません。もともと男女間には年齢や結婚に対する認識差があり、えてして男性は女性の気持ちに鈍感なものです。腹が立ってしまうとは思いますが、彼にとって桃子さんはベストではないけど、ベターな存在。だから『デートに誘うけど告白まではできず、かといって桃子さん以上の女性がいるわけではない』という状況が続いているのだと思われます」

     桃子さん「何か全然うれしくないですね」

     木村「その一方で、彼は自分に自信がないから、『桃子さんと会えなくなると寂しい』『できればそれは避けたい』という弱さを抱えていると思われます。だから、桃子さんとの結婚を考える気持ちがあるのも、そこまでモチベーションが上がっていないのも事実。桃子さん自身が、そんな煮え切らない心境から目を覚まさせればいいんですよ」

    ―煮え切らないアラフォー男性の目を覚ます方法とは、どんなものなのでしょうか?

    2017年11月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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